男児救助の鳥羽高相撲部員 春場所新弟子検査に挑戦

[ 2010年3月4日 16:50 ]

大相撲春場所の新弟子検査に挑む杉本亨光君

 京都市伏見区で2月に発生した住宅火災で、2階から逃げ遅れた男児(4)を救出し、山科署から感謝状を贈られた杉本亨光君(18)=京都府出身、春日野部屋=が、4日に受け付けが締め切られた大相撲春場所(14日初日・大阪府立体育会館)の新弟子検査に申し込んだ。6日に受検する。

 1メートル78、95キロの杉本君は京都・鳥羽高の相撲部出身で、1日に卒業式を終えたばかり。昨秋の国体では少年団体で4位に入った実力の持ち主で「早く上に上がりたい。目指すは関取」と目を輝かせた。
 杉本君は2月20日午後、友人宅に遊びに行く途中で市営住宅の2階から出火しているのを発見。2階の小窓から男児が顔を出しているのに気付き、1階の窓のひさしをよじ登って助けた。「見た瞬間に助けなきゃと思って体が勝手に動いた」と、とっさの救出劇を振り返った。
 師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「とにかくまじめで、一生懸命に頑張ろうという子。その気持ちが、ああいう行動につながったのではないか」と話している。

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2010年3月4日のニュース