遼くん“世界の北野”からメジャー制覇4カ条!

[ 2010年3月4日 06:00 ]

ラウンドを終えコマネチポーズの所ジョージ(左)と北野武氏(左)にはさまれ笑顔を見せる石川遼

 石川遼(18=パナソニック)が“世界の北野”から、メジャー制覇4カ条を授けられた。3日は、4月からテレビ東京系でスタートする自身初の冠番組「石川遼スペシャル RESPECT~ゴルフを愛する人々へ~」の収録のため、映画監督の北野武氏(63)、タレントの所ジョージ(55)と伊豆・稲取GCでラウンド。マスターズ制覇を目標に掲げる石川は、映画界の巨匠から世界で勝つためのアドバイスを送られた。

 北野氏・所のペアを相手にマッチプレー方式で回った9ホール。そして、その後の対談は、石川にとって濃密で貴重な時間となった。まだ18歳ながら初の冠番組がスタート。各界の一流をゲストに招くとあって「正直不安でした」と打ち明けたが「1回目から物凄く楽しい時間になった」と大いに刺激を受けた。
 北野氏は、ビートたけしとして芸能界で活躍するだけでなく、映画監督としても97年に「HANA―BI」でベネチア国際映画祭のグランプリ(金獅子賞)を獲得するなど、世界でその才能を認められている。その北野氏が「遼君は日本で唯一メジャーを獲れる可能性がある」と素質に期待。世界に飛び出した自身の経験から、石川に対してメジャーで勝つための4カ条を提言した。
 (1)料理人 「外食ばかりは良くない。専属のコックをつけた方がいい。体は何より大切なもの。ちゃんとバランスを取らないといけない」
 (2)英語 「英語は絶対にできないとね。同伴選手の言葉だけじゃなくて、風向きとか、前の組の選手の番手などギャラリーが話しているのを聞き取れれば参考になる」
 (3)プレッシャーとの付き合い方 「プレッシャーを感じないのは鈍感。感じられるのはセンスの良い証拠なんだから。敏感なら急に風向きが変わったとか細かいことにも気がつく」
 (4)冷たくされろ 「これから外国人選手には冷たくされる時が来る。でも、それを気にかける必要はなくて喜んでいい。誰にでも声を掛けられる時はライバルと思われていないんだから」
 石川は「自分がお招きしているのに勉強になることばかり」と目を輝かせ、モチベーションを高めた。ラウンド中は、オフに練習したバンカーショットの精度の高さを見せた。また、この日はタッチが合わなかったパッティングについては収録の合間を縫って熱心に練習した。
 今月中旬に再渡米。米ツアーのトランジションズ選手権とアーノルド・パーマー招待をこなし「絶対にリベンジしたい」というマスターズ(4月8日開幕、オーガスタ・ナショナルGC)に出場する。「きょうはかなり参考になりました。頭の回転が速いし、分かりやすかった」。“世界の北野監督”からの金言を胸に2度目の夢舞台へと乗り込んでいく。

 <所“メジャー制覇”に太鼓判>初めて一緒にラウンドした所ジョージは石川について、「過度の自信ではなくて、ちょうどいい自信がある。メジャーも簡単に勝つんじゃないかな」と絶賛した。北野武氏との絶妙の掛け合いで笑わせながらも、プレーに関しては真剣モード。ラウンド中にスイングに関してアドバイスももらったが、「凄く参考になった」と18歳の賞金王との9ホールを満喫した。

 <4月4日からスタート>「石川遼スペシャル」は4月4日から毎週日曜午後11時30分から30分間、テレビ東京系で1年間の予定で放送される。各界一流の著名人を、石川が招くスタイルで、北野武氏、所ジョージとのラウンドやトークの模様は4月の4週にわたって放送される。5月のゲストは元プロ野球の古田敦也氏と中央競馬の武豊騎手。スポニチ本紙では毎週木曜日のゴルフ天国面で、番組とコラボした連載を4月からスタート。アマチュアにも参考になる石川のワンポイントアドバイスを中心に番組の見どころを紹介していく。

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2010年3月4日のニュース