【第18回】超危険!日本語が通じないと思っていたら…

[ 2010年2月23日 06:00 ]

 ウィスラーの繁華街で毎日のように通う中華料理店がある。その店のチャーハンは日本と変わらない味で、2日に1回はサーモンチャーハンだ。ただ、ここの男性店員が“くせ者”だった。

 この店員は陽気な20代の東洋人。通い始めて3日目には英語で「また来てくれたのか」と愛想良く話しかけてきた。ところが4日目に行くとなぜか愛想が悪い。席につくと、いきなり「コンニチハ。ナニニシマスカ」と日本語で話しかけてきたので驚いた。

 愛想を悪くしたのは3日目の出来事が原因だった。日本語が通じないと思い込み、「注文してから出てくるのが遅いんだ」と独り言を言ってしまった。もちろん店員は言葉の意味を理解していた。

 今ではこの店員と仲良くなり、たまにアイスのサービスもある。店員は日本人で5歳まで日本で暮らしていた。お店では1回きりの日本人客に、あえて日本語が分からないフリをするという。あれこれ面倒な注文を言わせないのが理由だ。それにしても海外で日本語が通じてないと思い込むのは危険だ。(武田 政樹)

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2010年2月23日のニュース