元幕内の玉力道引退「荒磯」襲名で二所一門一票増

[ 2010年1月22日 17:35 ]

 大相撲の元幕内で西幕下27枚目の玉力道(35)=本名安本栄来、東京都出身、片男波部屋=が初場所13日目の22日に引退し、日本相撲協会の持ち回り理事会で年寄「荒磯」の襲名が承認された。今後は片男波部屋付き親方として後進の指導に当たる。

 「荒磯」の年寄名跡は幕内稀勢の里(鳴戸部屋)の所有で、これを借りた。107ある年寄名跡に空きがなくなり、2月1日の理事選挙で投票権のある評議員数は111人となった。二所ノ関一門の持ち票が一つ増えて23票となる。
 玉力道は明大出身で1997年春場所に幕下付け出しで初土俵。最高位は前頭8枚目だったが、右ひざなどのケガが響き、07年九州場所から幕下に転落していた。
 13日目の7番相撲に敗れ、1勝6敗で終えた玉力道は「稽古をまともにできなくなった。でも最後は力いっぱい取れた」と晴れやかな表情だった。

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2010年1月22日のニュース