もう独り善がりじゃない!美姫のリベンジ舞台

[ 2010年1月22日 17:17 ]

 2002年にフィギュアスケートの女子で初めて4回転ジャンプを決めた期待の新星として臨んだ4年前のトリノ冬季五輪は重圧に負けて15位と惨敗した。07年の世界選手権女王として2度目の五輪を迎える安藤美姫(トヨタ自動車)にとって、バンクーバーはリベンジを期す舞台だ。

 前回五輪は調整不足のまま本番を迎え、4回転に挑んで転倒。「独り善がりだった。代表としての自覚も足りなかった」と振り返る。同五輪後、荒川静香をトリノの金メダルに導いたモロゾフ・コーチに師事。4回転抜きで世界選手権を制したことなどを通して、徐々に違うスタイルへと変ぼうしてきた。バンクーバーでは「4回転はやらない」と明言し、今季はまだ成功させていない2連続3回転ジャンプや表現力を課題に挙げる。
 昨年12月のグランプリ・ファイナルで日本選手最上位の銀メダルに輝き、浅田真央(中京大)よりも早く代表入りした。だが、年末の全日本選手権は4位。「代表としての演技をしないといけないという不安な気持ちが失敗につながった。重圧にまた負けた」と、五輪に向けて気を引き締め直す。
 5日に渡米し、練習拠点のニュージャージー州などで調整する。「だれもが金メダルをほしい。そのために自分の演技を見せないと結果はついてこない」。今度こそ重圧に負けないつもりだ。

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2010年1月22日のニュース