“朝青龍仏像”「多聞天」に願い書き込む

[ 2010年1月22日 10:39 ]

制作中の仏像「多聞天」の内部に「願文」を書き入れる高野山金剛峯寺の松長有慶座主

 高野山金剛峯寺(和歌山県)の松長有慶座主らが22日、大相撲の横綱朝青龍関をモデルにした仏像「多聞天」を制作している京都市左京区の工房で、像に願いを込める「願文」を書き入れた。

 松長座主は、多聞天像の胎内の胸部分に、人を救済するという意味を持つ仏教の言葉「与楽」を丁寧に筆書きした。松長座主は「強い者をさらに強い力でねじ伏せる朝青龍関のイメージを重ねて書かせていただいた」と話した。
 熊本県玉名市の蓮華院誕生寺(川原英照貫主)が、再建する南大門に安置するため、仏師の今村九十九さん(58)に制作依頼。多聞天は四天王像の一つで、ライバル白鵬関をモデルにした広目天も同じ工房で制作された。
 来年春ごろには、互いに横に並んで参拝客を見守る予定。

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2010年1月22日のニュース