進化見せろ!遼君来季は“メジャー雪辱アプローチ”

[ 2009年12月7日 06:00 ]

 【日本シリーズJTカップ】世界最年少で賞金王となった石川の2010年は、近い将来訪れるであろう米ツアー進出への足がかりとなる。賞金王の資格で今季、出場することのできなかった唯一のメジャー、全米オープンの出場権を獲得。また、慣例的に賞金王が招待されるマスターズへの出場も当確となった。プレジデンツ・カップで世界選抜に選ばれたことで全英オープンの出場権も既に手にしており、全米プロ以外のメジャー3大会で戦えることになった。

 来季はノーザントラスト・オープンを皮切りに2月から精力的に米ツアーに遠征し、マスターズまでに6試合程度に出場する見込みだ。石川の父・勝美氏(53)は「マスターズや全英オープンで予選落ちしているようではダメ。今度は社会見学じゃないんだから、本人もそのつもりで頑張らないと」と高いノルマを課すことでさらなる成長を期待した。
 これまではドライバー練習が中心だったが、勝美氏はドライバーのリズム感向上を課題としつつも「そろそろパットやアプローチに本格的に取り組んでもいいかな」と来季を小技の強化年間とする意向を示した。
 コース設定の厳しい海外で戦うにはグリーン周りやグリーン上でのレベルアップが必要不可欠。今季の好成績の一因には、本人が「基本の土台、1つの型ができてきた」と語るパッティング技術の向上があったが、他のプロからも定評のあるアプローチを含め、小技の伸びしろはドライバー以上に大きい。
 米ツアーはツアーメンバー以外の選手でも推薦などで最大8試合に出場可能で、知名度の高い石川は推薦を得やすい状況にある。メジャーや世界ゴルフ選手権シリーズを合わせれば10試合以上の出場が予想され、小技の完成度を高めていけば賞金シード獲得も夢ではない。

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2009年12月7日のニュース