エース入江が男子200背優勝/東アジア大会

[ 2009年12月7日 21:29 ]

男子200背泳ぎで金メダルを獲得した入江陵介

 【東アジア大会】第3日が7日、香港で行われ、競泳男子200メートル背泳ぎで世界選手権銀メダルの入江陵介(近大)が1分53秒73で優勝した。同200メートル自由形は日本選手団主将、奥村幸大(イトマンSS)が1分46秒37で、同50メートルバタフライは30歳の河本耕平(NSW)が23秒60で勝った。

 ≪今の自分の100パーセントの力≫競泳男子200メートル背泳ぎの今年の集大成となるレースで、入江が攻めた。途中計時は100メートルで55秒43、150メートルは1分24秒58で、ともに夏の世界選手権で日本新を出した時を上回った。ラスト50メートルで疲れが出たが「今の自分の100パーセントの力は出せた」と充実感を漂わせた。
 優勝したピアソルに前半で大きく引き離された世界選手権の反省から、秋以降は「前半から積極的に」というレースプランを徹底し、この日も貫いた。長期のオフを取ることもなく「体の表も裏も強くするために」(道浦コーチ)と、新たに自由形の練習を取り入れるなど体をいじめ続けた。
 5月の日豪対抗で出した記録が水着が認可されずに“幻の世界記録”となり、水着騒動に振り回された。北島に代わる新エースとして重圧を背負った1年も、あと少し。次は9月の日本学生選手権で日本新を出した100メートルで、もう一度勝負をかける。一回りタフになった男は、9日のレースへ向けて「切り替えて備えたい」と意気込んだ。(共同)

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2009年12月7日のニュース