遼くん今季4勝目!賞金1億円突破!!

[ 2009年10月4日 14:58 ]

通算14アンダーで優勝を決め、ガッツポーズの石川遼

 男子ゴルフツアーのコカ・コーラ東海クラシック最終日は4日、愛知県三好CC西(7310ヤード、パー72)で最終ラウンドを行い、石川遼が通算14アンダーの274で今季4勝目、通算6勝目をマーク。優勝賞金2400万円を獲得して、ランキング首位を走る今季の獲得賞金額は約1億2000万円となり、2年続けて1億円を超えた。石川遼は2位に1打差の単独トップでスタートし、1イーグル、6バーディー、1ボギー、2ダブルボギーの69で回り混戦を制した。1打差の2位は梶川剛奨で、さらに2打差の3位には池田勇太と片山晋呉が入った。

 最終組の3人がトップに並んで最終ホールを迎えた混戦で、最後に勝利の女神がほほ笑んだのは石川遼だった。
 単独首位でスタートしたが、14番でこの日2度目のダブルボギーをたたき、トップに2打差をつけられた。だが「あれで優勝がなくなったとは全く思わず、逆にアグレッシブになれた」とギアを上げていった。
 続く15番(パー5)を勝負どころと肝に銘じてイーグルを奪い、難度の高さで名物ホールの16番(パー3)をボギー、17番をバーディーとして最終ホールに臨んだ。
 18番(パー4)では第1打を大きく左に曲げた池田が脱落し、梶川はフェアウエーからの第2打をピンまで約15メートルに乗せた。石川遼の第2打は右ラフから残り188ヤード。ピン左5ヤードを狙った1打は右に曲がりながらカップまで50センチに止まり、優勝を引き寄せた。
 石川遼は「ギャラリーの思いが近づけてくれたとしか思えない。自分でも不思議」と土壇場でのスーパーショットを振り返った。ウイニングパットを難なく沈めると、1万人を超えるギャラリーの歓声に満面の笑みで応えた。
 さらなる成長を示し、最年少での賞金王獲得に前進した18歳には、8日から米サンフランシスコで行われるプレジデンツ・カップが控える。グレグ・ノーマン(オーストラリア)に指名された世界選抜の一員として、米国との対抗戦に臨む。

 ▼石川遼の話 紙一重の優勝だった。最後の方は勝ちたいというより、負けたくないという気持ちだった。昨年以上の賞金や、1億円を超えられるとは全く思っていなかった。

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2009年10月4日のニュース