遼くん“マスターズ圏内”世界ランク47位

[ 2009年9月9日 06:00 ]

<韓国オープンゴルフ>金浦空港に到着し歓迎の花束を受け取る石川遼

 石川遼(17=パナソニック)が7日に発表された男子ゴルフの世界ランキングで、62位から自己最高の47位に順位を上げた。国際ゴルフツアー連盟によれば史上最年少での50位以内の選手となる快挙で、目標のマスターズの出場圏内にも初めて入った。石川は同日、10日開幕の韓国オープン(天安市・牛汀ヒルズCC)に出場するため韓国入りし、公式会見を行った。

 韓国オープン参戦のために渡韓したこの日、石川に快挙の知らせが届いた。フジサンケイ・クラシックで今季3勝目を挙げたことで、最新の世界ランクは62位から47位へとジャンプアップ。マスターズ4位の片山を抜き去り、日本人トップに立っただけでなく、これまでの自己最高だった57位を大幅に上回った。17歳でのトップ50入りは、ライバルのR・マキロイが08年11月に19歳で50位となったのを超える史上最年少の記録となった。
 「40位台に上りつめたのはうれしい。このまま行けばオーガスタの舞台に立てると思うと、物凄くワクワクする。モチベーションも上がるし、これからの良い材料になる」と声を弾ませた。石川にとって50位以内というのが大きな意味を持つ。ゴルフ人生最大の舞台ととらえるマスターズには前年度末の世界ランク50位以内および大会前週の50位以内という2つの出場資格があるからだ。さらに全米オープン、全英オープンにも大会2週前の50位以内という資格がある。
 昨年末は後半戦の活躍で世界ランクを60位にまで上げて、マスターズからの招待を受けることに成功した。だが、初挑戦は「歯が立たない」ままに予選落ち。自力で出場権を獲得してのリベンジを誓っていた。「これから頑張らないとズルズル行く。世界ランクを維持するのは難しい。昨年もこの時期から良くなった」と日本オープンなどポイントの高い試合が続く後半戦にも目を向けた。
 韓国オープンは日本ツアーの賞金ランクには加算されない。それでも、オーストラリア・ツアーが加入するワンアジアツアーの試合のため、成績は世界ランクにも反映される。大会にはマキロイやD・リーら同じくマスターズを狙う若手も集結した。「今の自分には世界の各地でプレーするのが財産」。トップ50で迎える初めての大会はオーガスタに向けての新たな一歩ともなる。

 【ゴルフ世界ランキング】85年に導入され、99年からメジャー出場資格に「50位以内」という項目が加わった。過去2年間に出場した大会で獲得したポイント数が対象。これを試合数で割った平均点で順位を決める。ツアーや大会によってポイントは異なっており、地域別では米ツアーが最も大きい。

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2009年9月9日のニュース