尾崎の銀で再建の足掛かり!日本女子に希望の火

[ 2009年8月23日 22:01 ]

 【世界陸上】五輪3連覇を狙った北京でメダルはおろか入賞ゼロの惨敗に終わった日本女子が、尾崎の銀メダルで再建の足掛かりをつかんだ。ラドクリフ(英国)、ミキテンコ(ドイツ)ら優勝候補の相次ぐ欠場で本命不在の戦いだったとはいえ、3年後のロンドン五輪に向けて希望の明かりが見えた。

 2000年シドニー五輪を制した高橋尚子や前回大阪大会で銅メダルを獲得した土佐礼子が引退し、昨夏の北京五輪を故障で欠場した野口みずき(シスメックス)はいまだ復帰できずにいる。今大会はエース格と期待された渋井陽子(三井住友海上)も直前にけがで欠場。日本陸連幹部は「厚いと思っていた選手層はかなり薄い」と危機感を募らせていた。

 だが、初の大舞台で尾崎が見せた大健闘で、そんな状況に一筋の光が差した。北京の反省を踏まえ、日本陸連は所属企業の枠にとらわれない、トップ選手を集めた合同合宿という新たな試みもスタートさせ、尾崎を指導する第一生命の山下佐知子監督は「若手がトップ選手から学ぶことは多い」と話していた。復活への取り組みは始まったばかりだ。(共同)

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2009年8月23日のニュース