全美貞　６差大差で逃げ切り今季２勝目

今季２勝目を挙げ、優勝カップを手に笑顔の全美貞

　女子ゴルフの明治チョコレート・カップ最終日（１２日・札幌国際ＣＣ＝６５１８ヤード、パー７２）は、首位からスタートした全美貞＝ジョン・ミジョン＝（２６＝韓国）が６８で回り、通算９アンダーで２位に６打の大差をつけて逃げ切った。６月のリゾートトラスト・レディース以来となる今季２勝目で、ツアー通算１１勝目を挙げた。古閑美保（２６＝キリンビール）、三塚優子（２４＝フリー）、米山みどり（３３＝山崎製パン）の３人が通算３アンダーで２位となった。

　３年前にツアー初優勝を飾った思い出の地で、全美貞が再び喜びに浸った。「あの時と同じところにショットが飛んだり、初めて勝った時と同じ雰囲気だった」と大会２勝目の味をかみしめた。３番でボギーが先行したが、風の中でも安定したショットでグリーンをとらえ続けた。「アイアンの調子がすごくよかった」とその後は５バーディーを奪って着々とリードを広げた。
　現在は姉夫婦とその息子の４人暮らし。１月に生まれたおいっ子の存在は大きな励みだ。優勝の副賞はおかし１０年分（３６５０個）。「１年分はキャディーさんに、あとは全部おいっ子にあげます」と“叔母さん”はとびきりの笑顔を見せた。（雨宮　圭吾）