遼くん トップ10入りで“聖地”連続出場誓う

[ 2009年7月13日 06:00 ]

練習ラウンドでギャラリーの少年サインをする石川遼

 石川遼(17=パナソニック)が16日開幕の全英オープン(ターンベリー)で翌年の出場権を得られるトップ10に入り、ゴルフの聖地に戻ることを誓った。11日は2010年大会の会場となるセントアンドリュースのオールドコースでラウンド。あこがれの舞台で2年連続の全英出場に思いを新たにした。

 ゴルフ発祥の地に足を踏み入れた石川は、興奮を隠せなかった。テレビで何度も目にした最終18番のクリークにかかる石橋を渡った時には「きょうで引退します」とご機嫌のジョーク。あこがれ続けたコースを満喫した。全英オープン大会創設150周年の来年はセントアドリュースでの開催が決定。今大会で10位以内なら来年の出場権を獲得できる。「それは思っています。今回で決まるんですよね。記念すべき大会ですし、ぜひ来年も出場を目指したい」と誓いを新たにした。
 11日は今年の会場の英北西部ターンベリーではなく、あえて、北東部のセントアンドリュース、オールドコースでラウンド。だが、車で3時間の移動も「オーガスタを初めて回った時より緊張した。新鮮でした。身が清まったというか、洗われた感じ」とモチベーションを高める意味では何よりの効果があった。
 父・勝美氏、加藤キャディーらと回り、記念すべき第1打は緊張で左に曲げたものの、パーセーブ。その後は514ヤードの5番パー5で残り200ヤードから3メートルに寄せてイーグルを奪うなど、1バーディー、3ボギーのイーブンパー、72とまずまずのプレーだった。右手にホテルがそびえる17番では第1打でフェアウエーをキープし「いろいろ漫画でも引用されて、あこがれのホールだった。建物すれすれに打つのは緊張した」と笑顔を見せた。また同ホールの深い名物バンカーでは脱出の練習も繰り返した。
 ターンベリーと同じ海沿いのコースでもあり「風への対応は練習になった。しっかりと打てばひどい結果にはならない」と自分のショットへの手応えもつかんだ。バッグをかついでくれたハウスキャディーのスコット・ビチェリ氏(42)も全英オープンでキャディーを務めるのが夢だと聞かされた。「いろんな人の夢の舞台。また、ここで会おうと話した」。タンベリーでトップ10。聖地に魅了された石川の目標は定まった。

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2009年7月13日のニュース