新エース・入江が日本チームに刺激 メダルは倍増

[ 2009年7月13日 14:23 ]

 26日に競泳が始まる世界水泳選手権(ローマ)に向け、日本勢で最も期待される男子背泳ぎの入江陵介(近大)が学生スポーツの祭典、ユニバーシアード夏季大会を終えた。200メートルで世界記録を出せなかったが、成長した姿を見せて日本チームに「入江効果」をもたらした。

 ベオグラードで開かれたこの大会は、不慣れで体力の消耗も激しい屋外プールで11レースをこなし、100メートルと200メートルで優勝。平泳ぎで五輪2大会連続2冠の北島康介(日本コカ・コーラ)不在の中、19歳の入江の活躍はチームメートにも強い刺激に。日本競泳陣は金10個を含むメダル30個と、前回バンコク大会の15個から倍増した。
 主将で金2個の内田翔(法大)は「いい泳ぎを見せてくれる。何かを言うわけではないけれど力をもらえる」と話し、奥野景介ヘッドコーチは「存在感が増して(周囲に)いい影響を与えている」と目を細めた。
 「新エース」と呼ばれることについて、日本水連の上野広治競泳委員長は「僕の目にはまだまだ。勝負どころのローマでメダルを取ることが重要」と厳しい見方も。世界選手権へ、約2週間の短期間で疲労を取ることも課題となる。入江も「(一流選手と)競ったところで結果を出したい」と承知だ。ローマで「トビウオジャパン」の真の旗頭になれるか。

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2009年7月13日のニュース