「価値あるイーブンパー」藍17位浮上

[ 2009年7月13日 06:00 ]

第3ラウンドの6番でパットを放つ宮里藍。通算6オーバーの17位に浮上した

 女子ゴルフの今季メジャー第3戦、全米女子オープン選手権は11日、米ペンシルベニア州ベスレヘムのソーコンバレーCCオールドコース(パー71)で第3ラウンドを行い、宮里藍(24=サントリー)がイーブンパーで回って通算6オーバーに踏みとどまり、日本人最上位の17位へ浮上した。福嶋晃子(36=NEC)が通算7オーバーの23位、上田桃子(23=ソニー)は通算8オーバーの27位とまずまずの位置をキープ。8位から出た不動裕理(32=フリー)はまさかの9ボギーで80と崩れ、通算11オーバーの49位まで後退した。宮里美香(19=フリー)は通算14オーバーの61位につけている。(ベスレヘム・宮下 幸恵通信員)

 風が舞い表情を変えたモンスターコースに、宮里藍が粘り勝ちした。第1打を右ラフへ入れた15番パー4でピン上6メートルのパーパットをねじ込み右手でガッツポーズすると、上がり4ホールで1パットパー。71で乗り切り「価値あるイーブンパーだったと思う」と17位浮上に胸を張った。
 前日はかみ合わない流れにイラ立ち、キャディーを務めるミック・シーボーン氏の励ましさえ珍しく無視したが、ラウンド後には「ごめん」と謝り仲直り。「快く“全米女子オープンなんだからしようがない”と言ってくれて、心が広いなと。ますますいい相棒です」とほれ直した。この日は雷雨が近づき強風が吹き出した後半は気分にムラができそうになったが、ミックとのたわいもない会話で「1打1打を切り離してプレーすることができた」と終盤の粘りを引き出した。
 首位とは8打差あるが、2年ぶり2度目のトップ10入りのチャンスは十分にある。「すべてがかみ合わないとアンダーパーは出ない。きょうの後半のように自分と向き合ってプレーしたい」。頼れる相棒とともに自分のゴルフに徹すれば、おのずと結果はついてくる。

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2009年7月13日のニュース