女子代表候補最年長 腹巻きと“別居”の夫が支え

[ 2009年4月7日 07:59 ]

バスケットボール女子日本代表候補の強化合宿で練習する小磯典子

 東京都内で行われているバスケットボール女子日本代表候補の強化合宿で、最年長35歳の小磯(旧姓浜口)典子(アイシンAW)が精力的だ。Wリーグで3季連続最多得点と衰えを知らないベテランは、来年の世界選手権出場権が懸かる6月のアジア選手権(台湾)に向け「力を出し切り、世界選手権に必ず出場する」と張り切る。

 日本リーグ1部とWリーグでシーズンのベスト5に通算12度も輝いた名センターだ。「わたしは183センチで特別大きいわけでもないし、ジャンプ力もない。それでもやって来られたのは速攻で走れるからだと思う」と言う。華麗なフックシュートには近年さらに磨きがかかった。アトランタ、アテネの両五輪に出場した経験に、中川文一監督も大きな期待を寄せる。
 調整を独自に工夫する。「一番気を付けるのが、体を冷やさないこと」と、昨季から知り合いの専門家の勧めで夏も腹巻きをしてプレー。「新陳代謝が良くなり、疲労回復に効果があるみたい。これでマッサージもストレッチもいらない」と笑う。ウエートトレーニングをせず、練習量を自己裁量で調節する。
 趣味の古武術を通じて知り合い、2007年に結婚した直樹さんが何よりの心の支えだ。リーグ中は夫の住む埼玉と愛知で離れ離れの生活が続くが、毎日の電話を励みにする。「夫も『日本のために頑張ってこい』と言ってくれた。チームの役に立ちたい」と燃えている。

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2009年4月7日のニュース