遼くん パット不調から抜け出せず

[ 2009年2月21日 12:43 ]

第2ラウンドを終え引き揚げる石川遼

 夕闇が深くなった9番ホールでパーパットを沈めたところで石川の米ツアーデビュー戦は終わった。前日の2オーバーからスコアを伸ばせず、予選落ち。「4日間プレーしたかった。すごく悔しい」。17歳の高校生プロの前に立ちはだかる世界最高峰ツアーの壁は厚かった。

 パットの不調から抜け出せなかった。出だしの10番で約2メートルのバーディーパットが決まらない。16番では約3メートルのパーパットがカップにけられ、5番は約1メートルを外してボギーとなった。
 使用パターを前日とは替えてコースに出たが「途中、ショートパットを打つのが怖いぐらいだった。試合勘不足がここで出てしまった」。ようやく6番で約3メートルのバーディーパットを沈めてほっとしたような表情で両手を突き上げ、続く7番もバーディー。だが予選通過に3打及ばなかった。
 練習では好調なショットが実戦ではぶれる場面も目立った。石川は「体が自分の気持ちを信じ切れていなかった。練習場ではみんな同じようにうまい。緊張した中でどれだけ同じようにパフォーマンスを出せるかだと思う」と極限の戦いで力を出し切ることの重要性を痛感した。
 1992年のこの大会で、当時16歳のアマチュアとして米ツアーデビューを果たしたタイガー・ウッズ(米国)ですら初戦は予選落ちした。「2日間でもプレーできて幸せ。経験をプラスにしたい」と一層の成長を目指す。(共同)

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2009年2月21日のニュース