どおりで強い6連勝!結婚していた雅山!

[ 2008年11月15日 06:00 ]

“新婚パワーさく裂!”栃煌山(左)を寄り切りで破る雅山

 栃煌山を破って初日から無傷の6連勝を飾った元大関の雅山が、結婚していたことが大相撲九州場所(福岡国際センター)6日目の14日、分かった。お相手は福岡県出身の24歳の元会社員で、既に9月の秋場所前に婚姻届を提出。昨年春場所で右足を負傷し成績が低迷していたが、愛妻の支えで復調を果たし、新婚パワーで場所を盛り上げている。同じ武蔵川部屋の出島も全勝で首位をキープ。白鵬が琴奨菊を下して1差で続いている。

【大相撲九州場所コーナー


 上位復活を目指す雅山が、賜杯争いのトップを守った。対戦成績3戦3勝の栃煌山との一番。相手の左からのおっつけで体勢を崩されたが、右を差して食い止めると、腰の重さを生かして前に出て最後は万全の形で寄り切った。
 「突き放して持っていけると思っていましたが、ちょっと慌ててしまった。完全な負け相撲。稽古しているので体は動いていますけど、まあ勝っていれば何でも言えますからね」
 初日から無傷の6連勝は、大関時代の00年九州場所の8連勝以来。01年秋場所で左足を痛め大関から陥落して以降は肩のケガなどもあり苦しい時期が続いた。昨年の春場所では朝青龍から金星を奪うなど復調の気配を見せていたが、その場所で右太腿を負傷し休場を余儀なくされた。さらに追い打ちをかけるように6月には実母の竹内まさ美さんが亡くなり、心身ともに大きなショックを受けた。
 そんな傷心の時期を陰で支え、励ましてくれたのが現夫人のAさんだった。もともと雅山のファンで福岡出身ということもあり、九州場所の時には食事をともにしていた。本格的に交際をスタートさせたのは昨年から。「一緒にいて一番落ち着く人。おふくろが亡くなった後にもう1度やらなきゃという思いにさせてくれた」とAさんが大学を卒業し、会社員として働き始めたのを期に結婚を決意した。秋場所前に師匠の武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)から許しを得たが、協会が大麻問題や八百長裁判など騒動続きだったためこれまで発表を控えていた。武蔵川理事長は「場所後に正式に発表できると思う。(結婚が)いい方向に出るようにしないとね」と家庭を持った弟子のさらなる奮起に期待していた。

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2008年11月15日のニュース