今田どうだ!見たか!8バーディー!ダボから復活

[ 2008年11月15日 06:00 ]

 スポニチ後援男子ゴルフツアーの三井住友VISA太平洋マスターズ第2日は14日、静岡県御殿場市の太平洋クラブ御殿場コース(7246ヤード、パー72)で行われ、今田竜二(32=フリー)が米ツアー賞金ランク13位の実力を示した。出だしの1番でダブルボギーを叩きながらも、そこからボギーなしの8バーディーと猛チャージ。通算7アンダーとなり、首位に立った片山晋呉(35=神奈川クリニック)に2打差の3位に浮上した。初日単独首位の石川遼(17=パナソニック)はパープレーで回り、通算6アンダーの8位に後退した。

【太平洋マスターズ特集
第2R成績


 米ツアー優勝を引っさげて約1年ぶりの凱旋試合。「アメリカにいれば僕は大勢の1人だけど、日本ではちょっと特別な気はしますね」。ファンの声援、メディアの注目。寄せられる期待の大きさを感じながら、今田はそれに応えるパフォーマンスを披露した。
 精彩を欠いた初日に続いて、この日もスタートホールはつまずいた。ティーショットを左の林に打ち込んでダブルボギー。予選落ちがチラつくスコアに後退したが、ここから米国でもまれた強さを発揮した。6番から3連続バーディーを奪うと後半もバーディーを重ねた。初日散々だったパッティングは、前日の練習で、インサイド→スクエア→インサイドのストローク軌道に修正。同組の石川遼が「世界のトップ20に入ってる選手なので、当たり前のようにダボからはい上がってきた。僕には考えられない」と驚くほどの巻き返しにつなげた。
 5月のAT&Tクラシックで日本人3人目の米ツアー優勝を達成。今季獲得賞金は302万9363ドル(約2億9400万円)で賞金ランク13位となった。日本人初の300万ドル超えを果たしたが、賞金の使い道はタンパにある自宅をリフォームしたぐらい。関係者が「フランス料理のように時間をかけて食べるのが苦手みたい」と話すように、今大会も食事はファミレスで済ませるなど庶民派感覚は変わらない。
 「ファンサービスも兼ねて日本の試合には毎年1、2試合は出たい」と言い、ラウンド後のサインも日本ツアーの選手と同じようにこなす。練習後は暗くなるまで待っていたファンの色紙に再びペンを走らせて帰路に。「僕のスイングは日替わりなので、あしたどうなるかは分かりません」とはぐらかしたものの、ファンの期待は1日だけの好スコアでは満たされない。

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2008年11月15日のニュース