遼くん“ウッズばり奇策”粘って8位

[ 2008年11月15日 06:00 ]

12番、バーディーパットを決めた石川はバンザ~イ

 【スポニチ後援・三井住友VISA太平洋マスターズ第2日】粘りのゴルフとウッズばりの奇策で石川遼は優勝争いに踏み止まった。アウトから出てハーフを2ボギー。12番でようやくバーディーを奪ったが、14番で再びボギーを叩いた。だが、ここから盛り返すのが成長著しい石川だ。

 「体重移動がうまくいっていなかった。それに気づいたのは14番くらい。縮こまったゴルフになっていた」。自分のスイングを取り戻すと、思い切りの良さも復活した。16番パー4では第2打をグリーン右奧のセミラフにこぼした。ピンまでは7メートル。前日、同組の今田から「タイガーと同じようなオーラ」と絶賛されたことを意識したわけではないだろうが、アプローチに1Wを使ったことがあるタイガー・ウッズばりに、ここで手にしたのは3Wだった。
 「薄い逆目のライで8Iを使ったことがあって、次があれば3Wを使おうと考えていた。逆目の時は3Wは出だしで球が浮いてくれるので」。寄せは2・5メートルほどピンをオーバーしたが、パーセーブ。「勇気がいることですが、パーが取れたので成功」とウッズばりの寄せを振り返った。
 このパーをきっかけに最後の2ホールは連続バーディー。首位に3打差の8位と好位置で2試合ぶりの決勝ラウンドに進出した。「きょうはスタートホールで“第1日のリーダー”と呼ばれてうれしかった。最終日にもそう言われたい」と首位奪回に照準を定めていた。

続きを表示

2008年11月15日のニュース