桃子 マー君パワーで?6位スタート

[ 2008年9月27日 06:00 ]

2アンダー、6位タイで初日を終えた上田桃子。18番H、バンカーショットを放つ

 女子ゴルフツアーのミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第1日は26日、宮城県利府町の利府ゴルフ倶楽部(6525ヤード、パー72)で行われ、楽天・田中将大投手に刺激を受けた上田桃子(22=ソニー)が4バーディー、2ボギーの2アンダー、70で回り、首位に1打差の6位と好スタートを切った。今季初勝利を狙う横峯さくら(22=エプソン)も同じく6位。首位には下村真由美(25=太平洋クラブ)、村田理恵(34=つるやゴルフ)、斉藤裕子(41=帆風)ら5人が並んだ。

【第1R成績 Go!アスリート上田桃子】

 気温15・5度と肌寒い中でのラウンド。2アンダーで終えた上田は納得の表情でグリーンを後にした。「トップもスコアが伸びていないし、後半もショットが乱れた割にはバーディーも取れた。まあまあかなと思います」。今季2勝目に向け、1打差の6位と上々のスタートを切った。

 序盤の2番で早くもギャラリーをうならせた。ピン手前8メートルのパットをねじ込んでバーディー。11番でも5メートルのバーディーパットを沈めた。14番でボギーを叩いたものの、15番では10メートルのパットを、17番ではラフから7ヤードをチップインバーディー。最後の18番パー5で第3打をバンカーに入れてボギーを叩いたが、「パターはいいのでかみ合えばいいスコアが出る」と前向きだった。

 宮城で開催される大会には気合が入る理由があった。知人を通じて昨年から交流がある楽天・田中の存在だ。「マー君とは仲良くさせてもらっている。年も近いし、話も合う」と言う。上田の方が年上だが「考え方もしっかりしているし、私の方が相談に乗ってもらっている」と、新人の時から期待通りの活躍を続ける田中を同じプロ選手として尊敬。この日は田中が地元でオリックス戦に登板すると聞いて球場での観戦を決め、「いいスコアで回って、楽しく見られればいいと思っていた」と初めて見る田中の投球をモチベーションの1つにしていた。

 ハーフターンでは試合前の時間を利用してコースを訪れた楽天の主砲・山崎武司からも激励された。大会中の慌ただしいスケジュールながら「野球からパワーをもらった」という上田は今季2勝目へ向けて、思いを新たにした。

 ≪下村が首位発進≫プロ6年目でツアー未勝利の下村が首位発進した。例年は夏以降に疲れが出ていたが、今季からトレーナーがついて「特に下半身が安定して体力に自信がついた」という。ショットが好調で5つのバーディーにつながった。「疲れてくると手だけでボールを上げる癖があったけど、今は体幹を使えている。よし、これからという気持ち」と心身とも充実している。この大会は5年前にプロデビューした大会で「その時の自分よりいかに成長したか結果で示したい」と意気込んだ。

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2008年9月27日のニュース