週末は立ち見も…フェンシング太田が国体登場

[ 2008年9月12日 10:16 ]

試合開始前、観客の声援に応える北京五輪銀メダリストの太田

 欧州生まれのフェンシングで初の五輪日本人メダリストになった太田雄貴選手(京都ク)が12日、大分県の日田市総合体育館で行われた国民体育大会で北京五輪後、初の試合を行った。五輪で一躍脚光を浴び、競技の枠を超えて幅広い分野で引っ張りだこの「太田フィーバー」が高まっている。

 警備員を配置した会場は、五輪を参考にした赤、青、黄、緑のマットで華やかな雰囲気をつくり出した。平日午前のため、約1000人収容の客席を満員にできなかったが、地元の国体事務局は「週末は立ち見も出る」と期待する。

 北京五輪日本代表の江村宏二監督は「鉄は熱いうちに打ての精神で今の注目度を普及につなげない手はない。国体はメジャー化への第一歩」と熱っぽく話した。
 日本協会は「太田人気」を競技発展につなげようと、国体に総合格闘技の営業担当者を招くなど、ロンドン五輪を見据えて強化資金集めに動きだした。各企業から就職のオファーも殺到する太田選手は団体で争う成年男子フルーレの京都代表として戦い「もっとフェンシング界を盛り上げたい」と笑顔で話した。

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2008年9月12日のニュース