太田負けちゃった!五輪銀なのに国体で…

[ 2008年9月12日 17:00 ]

成年男子フルーレ2回戦で秋田の選手に敗れ、悔しそうな表情の太田雄貴

 第63回国民体育大会「チャレンジ!おおいた国体」(大分国体)は12日、大分県で行われ、日田市総合体育館で始まったフェンシングで、北京五輪男子フルーレ個人銀メダリストの太田雄貴(京都ク)は団体で争う成年男子フルーレの京都代表として参加、順当に3回戦へ進んだ。太田は2回戦の秋田戦で敗れる波乱もあったが残り試合を勝ち、16強による13日の3回戦進出に貢献した。水球やゴルフも始まった。13日に競泳と飛び込みを開始する。

 中高生の大声援に笑顔で手を振って応えた。北京五輪で偉業を達成した太田は国体の「アットホームな雰囲気」を満喫しながら、五輪メダリストの使命を肌で感じたようだ。「日が当たらないのが通例だったフェンシングが注目されて純粋にうれしい。国内の大会でも第一歩を踏み出せた」と万感をにじませた。

 五輪後は各方面に引っ張りだこで「ぶっつけ本番に近い状態」の大会だった。リーグ戦形式で争う2回戦の第1試合で秋田の斎藤に2―5で敗れた。「剣のイメージと動きにまだ差がある。おごることなく集中したい」と気を引き締めた。

 1チームを3人で組む。京都は、太田が中学から個人的に指導を受ける平安高(現龍谷大平安高)OBの飯村栄彦監督が選手としてもプレーする。高速の剣さばきに磨きをかけてもらった先輩と国体で頂点を目指す意気込みは強い。「苦戦したけど本当にいい日だった。負けもいい意味でプラスになる。チーム一丸となってやる以上は一番を狙う」と笑顔で宣言した。

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2008年9月12日のニュース