露鵬と白露山、吸引否定 解雇撤回を求める

[ 2008年9月12日 19:47 ]

記者会見する日本相撲協会を解雇された元力士(右から)白露山と露鵬の兄弟

 尿検査で大麻に陽性反応を示し、日本相撲協会を解雇されたロシア出身の元力士、露鵬(28)と白露山(26)の兄弟が12日、東京都内で解雇後初めて記者会見し、大麻吸引をあらためて全面否定し、法廷闘争を含めて協会に解雇の撤回を求めていく意向を示した。

 まげを結い、着物姿で会見に臨んだ2人。協会の再発防止検討委員会による事情聴取で、六月のロサンゼルス巡業で大麻を吸ったと証言したとされるが、露鵬は「認めていない。検査や結果を信用していない。今後は闘っていく」と、協会側と争う姿勢を表明した。白露山も「本当にやっていない。一生懸命、闘っていく」と同調した。
 代理人の塩谷安男弁護士は13日にも、検査の手続きや主流煙と判断した根拠などについての質問状を協会に提出。回答次第では、処分撤回と名誉回復を求めて法的手段に訴える方針を表明した。同弁護士は「こんなずさんな検査で力士生命を奪っていいのか」と話した。

 ≪公園で記者会見≫ロシア出身の元兄弟力士が12日に開いた記者会見の場所は、首都高速の高架下の公園だった。近隣住民への配慮から、東京都中央区にある兄弟の自宅マンションに近い場所を選んだが、憩いの場は一転、物々しい雰囲気に。隣接する道路にはテレビ局の車両が何台も並び、テレビカメラ10台以上、報道陣は約100人に膨れ上がった。
 8日に解雇処分が決まってから初めて会見に応じた兄弟は、まげをきれいに結って着物姿で現れた。兄の露鵬は「解雇を認めていないので、まげをきれいにするのは当たり前」。誰に結ってもらったかは「言えません」(白露山)と明かさなかったが、同じく解雇された若ノ鵬が長髪を後ろで結んでいたのとは対照的。処分決定後に帽子姿で外出することがあった白露山も、この日は正装で身の潔白をアピールした。

続きを表示

2008年9月12日のニュース