遼くん また予選落ちでスマイルなし

[ 2008年5月31日 06:00 ]

6番、5打目のパットが外れ、悔しがる石川遼

 男子ゴルフツアーの三菱ダイヤモンド・カップ第2日(30日・兵庫県東広野GC=7102ヤード、パー71)は30日、兵庫県三木市・東広野ゴルフ倶楽部(7102ヤード、パー71)で行われ、石川遼(16=パナソニック)は4バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの73でカットラインに3打及ばず、通算6オーバーの95位で自己ワーストを更新する4試合連続の予選落ちとなった。星野英正(30=フリー)はスコアを1つ落としたものの、通算5アンダーで首位をキープした。

 出だしからつまずいた。石川はスタートの1番でいきなり第1打を左の土手に打ち込むと、それが響いてボギー。2番でバーディーを奪った直後の3番パー3では1打目を手前の池に入れてボギーとし、再びスコアを落とした。6番では1打目を左の林に打ち込んでOB。ここでダブルボギーとすると、この時点でほぼ決勝ラウンド進出の可能性が消滅した。
 「前半はきのうのように(狭い)フェアウエーに置きに行く気持ちが強くて、スイングが狂った」と話したように4試合連続の予選落ちの理由は、深刻なドライバーショットの不振にあった。今年から父・勝美氏(51)とさらに10ヤード飛ぶようスイング改造に取り組んでいるが、練習場では良くても「貸衣装のような状態」(勝美氏)で、重圧がかかる本番では目指すスイングが安定せずにもがいている。
 勝美氏は秋の完成を目指す考えを強調するが、プロになった以上、結果が求められるのは当然。石川本人も「近くの試合で良い結果を出したい」と焦りは隠せない。次戦、6月19日開幕のミズノ・オープンよみうりクラシックまでに打ち込みを中心に練習するが「真剣にゴルフと向き合って、逃げないでやりたい」と話す表情に代名詞のスマイルはなかった。

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2008年5月31日のニュース