杉山組は2回戦敗退/全仏OP

[ 2008年5月31日 20:37 ]

 テニスの全仏オープン第7日は31日、パリのローランギャロスで行われ、女子ダブルス2回戦で昨年準優勝の第2シード、杉山愛(ワコール)カタリナ・スレボトニク(スロベニア)組はアシュリー・ハークルロード(米国)ガリナ・ボスコボワ(ロシア)組に4―6、6―4、2―6で敗れ、日本勢は姿を消した。女子シングルス3回戦では第1シードのマリア・シャラポワ(ロシア)が第32シードのカリン・クナップ(イタリア)を7―6、6―0で退け、ベスト16入り。第3シードのエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)、第4シードのスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)も勝ち上がった。

 昨年準優勝ペアの早過ぎる敗退。試合中はどんなに劣勢でも笑顔を続けた杉山、スレボトニク組も、さすがにショックの色を隠せなかった。「優勝して当たり前とみんなは思うかもしれないけど、当たり前のことじゃない」と漏らした。
 昨年の全豪オープンベスト8の実績がある相手ペアに、力強いストロークで押し込まれた。今大会を通じて「ストロークが自分のリズムになっていない」と不安を口にしていた杉山が苦しい体勢で返した球はコースを読まれ、前衛のボレーのえじきになった。
 必死でボールに食らい付いて第2セットを6―4で奪い返したが、反撃の突破口を見いだせないままで第3セットは一気に0―4とされた。全仏では5年前にダブルス制覇を果たした32歳は「今回のような調子では、四大大会で優勝できない」と本音を口にした。
 赤土では好感触をつかめなかったが、次は持ち前の動きのスピードを生かせる、ウィンブルドン選手権など芝のコートのシーズンが待つ。「頭を一つ切り替えて、リズムをつかみたい」と話した。(共同)

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2008年5月31日のニュース