国内3連戦 尚子一般参加で挑戦?

[ 2008年3月25日 06:00 ]

明治乳業から新発売の「スーパーヴァーム」イメージキャラクターで登場した高橋尚子

 女子マラソンの北京五輪代表入りを逃した高橋尚子(35=ファイテン)が24日、東京国際(11月16日)、大阪国際(来年1月25日)、名古屋国際(同3月8日)の国内3大女子マラソンすべてに出場する意向を表明した。同一シーズン3大会出場は第一線の選手としては異例で「誰も目指したことがないからこそやってみたい」と話した。高橋は01年にベルリンとシカゴで前代未聞の2週連続マラソンに挑む予定だったが、日本陸連がストップをかけたためシカゴを断念。国内3大大会出場は当時からの夢で、東京国際が今年で終了することも挑戦を後押しした。

 ただ、3大会への位置付けはあいまいだ。高橋が「1つ1つ全力でやりたい」と話す一方、マネジメント担当の安野氏は「ファンへのお礼を含めた恩返しがメーン」と言う。現実的には3戦すべてに全力投球は難しく、勝負度外視の“感謝走”になる可能性も否定できない。「イベント的にするなら陸連登録を外してやる方がきれい」と、引退した上で市民ランナーとしての参加を勧める日本陸連幹部もいる。09年ベルリン世界選手権代表選考会を兼ねた3レース。元女王の走り次第では、しらけた戦いになりかねない。

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2008年3月25日のニュース