再予選 男子は認め、女子は却下

[ 2008年3月20日 10:28 ]

 「中東の笛」を発端としたハンドボールの北京五輪アジア予選やり直し問題で、当地に本部を置くスポーツ仲裁裁判所(CAS)は20日、予選やり直しを男子は有効、女子は無効とする予想外の裁定結果を発表した。北京五輪には男子は韓国、女子はカザフスタンがアジアの代表として出場する。

 異例のやり直しとなったハンドボールの北京五輪アジア予選について、アジア・ハンドボール連盟(AHF)などが国際ハンドボール連盟(IHF)をスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴した件で、CASは20日、男子はIHFが実施したやり直し予選を有効と認めたが、女子の再予選は無効とする仲裁結果を発表した。

 CASのリーブ事務局長は「男子の予選については、IHFが提出した資料で判定内容がよりひどかったので主張を認めた」と説明した。予選での撮影が禁止されたとされる女子は、判断材料が乏しかったとみられる。

 昨年の五輪アジア予選では男子がクウェート、女子はカザフスタンが1位となって五輪出場権を獲得した。しかし「中東の笛」と呼ばれる不可解な判定を疑問視した日本、韓国の訴えをIHFが認め、予選やり直しが決定。1月の再予選では男女とも韓国が日本を下した。

 AHFとクウェート、カザフスタン協会は昨年の予選の正当性を強調し、再予選を無効とするよう求めていた。(共同)

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2008年3月20日のニュース