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【参院選】自民党大失速 衆院に続き与党過半数割れ確実に 失点連発で…

[ 2025年7月20日 20:01 ]

 参院選が20日、投開票され、自民党は至上命題だった与党での過半数割れが確実な情勢となった。NHKが投票締め切りと同時に伝えた。

 事実上の政権選択選挙との声も高かった今回の選挙。自民は昨秋の衆院選惨敗で、公明との与党で過半数割れが起きている状況で、まさに背水の陣だった。党総裁の石破茂首相は、自公両党で非改選の75議席と合わせて過半数となる50議席の獲得を目指したが、最低限の目標も絶望的となった。

 衆院選惨敗後も、様々な逆風が吹き荒れた。コメ不足による価格高騰への対策遅れ、それに付随する閣僚の失言もあった。小泉進次郎氏の農相就任で備蓄米を大量放出するなど、挽回する局面もあったが、選挙期間中には講演会での鶴保庸介参院議員による「幸運にも能登で地震があった」発言がダメ押しとなった。

 自民党派閥を舞台にした裏金問題に始まった政治とカネ問題でも、野党に比べ、再発防止の法改正内容に消極的な姿勢に終始。選挙期間中も、抜本的な改革を訴えることはほぼなかった。3月には、石破首相の事務所が衆院の新人議員に土産名目で商品券10万円ずつを配る問題が明るみに。浮世離れした金銭感覚も、有権者の怒りを買った。

 物価高、税金や社会保険料負担などによる可処分所得の減少に苦しむ有権者の声を、完全に読み違えた。石破氏は「社会保障の財源が減る」と訴え、野党各党が訴えた消費減税を「無責任」などと否定。物価高対策として掲げたのは、現金2万円の給付で、ばらまきとの批判が起きた。選挙戦では、石破氏が「賃上げが最大の物価高対策」と訴え、給付が1回にとどまらない可能性を示唆したが、有権者の心には響かなかったようだ。

 内閣支持率の低迷に苦しむ石破氏も、自身が応援に入った候補者の演説会場で席が半分も埋まらず、悪影響を懸念した候補者からの応援遊説でもお呼びがかからない事態だった。党総裁の過去2回の参院選の投票日前4日間の演説回数を見ると、19年の安倍晋三氏は17回、22年の岸田文雄氏は15回だったが、石破氏はわずか8回。党内人気のなさも浮き彫りになった。

 苦戦予想の情勢通りの鈍い滑り出しとなった。6月の都議選での惨敗を受け、石破氏が「なぜ支持を集めているかを分析する」と、参政党など新興勢力に念頭を置いて警戒していた。皮肉にもその予測は大当たり。参政や国民民主党が躍進する中で、今後の安定した政権運営は極めて厳しくなった。石破氏の進退も問われることになりそうだ。

 今回の参院選は、改選124議席に加え、欠員が出ていた東京選挙区の1議席を加えた125議席を522人の候補が争った。19日に締め切られた期日前投票では、全体の25.12%の2618万1865人が投票。有権者の関心の高さをうかがわせた。

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