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【特別対談1】柏木陽介氏「あのころが一番楽しかった」高萩洋次郎氏とのコンビ、引退試合で一日限りの復活

[ 2025年12月18日 16:15 ]

柏木さん(左)の引退試合で高萩さんが再び同じピッチに立つ
Photo By スポニチ

 柏木陽介引退試合が21日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開催される。その試合に先立ち、柏木陽介さん(38)と広島で共にプレーした盟友である高萩洋次郎さん(39)に話を聞いた。柏木さんは23年に現役を引退し、現在は岐阜のクラブアンバサダーと並行して様々な活動に取り組んでいる。今回は「仲間に感謝、岐阜から未来を」テーマに、現役生活最後の舞台として戦った岐阜への感謝の思いを込めて真剣勝負に挑むという。また、高萩さんは今年1月に引退後、第二の人生として選んだプロスポーツチームのデジタルトレーディングカードなどのサービスを提供する株式会社VOLZ(ヴォルツ)の社員としてもこの一戦に協力する。引退試合の記念グッズが当選するくじの販売や、協賛企業の招待者チケットのオンライン配布などで後輩の晴れ舞台を盛り上げる。【全6回の1回目】

  2人が出会ったのは、サンフレッチェ広島ユースだった。その時のことを柏木は鮮明に覚えているという。1学年上の高萩は当時既にトップチームに練習参加しており、ユースの練習に顔を出すのは数回程度だったという。柏木は「水曜の練習は土のグラウンドで、まだ中3でヨウジが高1でたまたま普段練習にいないのに練習に来ていた」と言い、出会いを振り返った。

「ボールを出されて後ろ向きの1対1の練習だったかな。そこでテクニカルに交わしたら周りが『お前すげぇな。あいつプロに行くやつやぞ。各年代の代表だぞ』ってざわついた」

当時は中体連出身の「超無名だった」という柏木が「そんなすごい人抜いたんだということを覚えています」と、懐かしんだ。一方で、高萩は「全然覚えてない」と言って笑う。

 そこから柏木がプロ2年目のオフシーズンに急接近する。高萩が期限付き移籍していた当時J2の愛媛から広島に戻り、共にユースの練習に参加することになったのだという。

 柏木は「時々しか顔を見ないユースの先輩だったから初めは確かに怖かった」と口にする。だが、高萩は「それもユースの練習に参加して2、3日経つ頃には、もう先輩とは思ってなかった。でも、そこが人の懐に入り込む陽介のいいところだと思う」と言って吹き出した。

 ポジションも被っていたが、プレーの相性がとにかく良くて互いをライバル視することもなかった。柏木は「そこからは、もう一生一緒にいました(笑)」と言う。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下で、2人は「年間300日はともに行動した」と、公私ともに最高の関係を築いていった。

 「あの時が一番サッカーを楽しめていたと思う。自分たちがいいプレーできたら満足みたいな感じやったもんね。そういうスタイルやったので、あの時が一番ノビノビ楽しくプレーしていた時期かもしれない。怖いもの知らずで、相手をおちょくる感覚だった」(柏木)

 その2人が2010年に柏木が浦和に移籍して以来、初めて同じユニホームを着て柏木の引退試合のピッチに立つ。高萩は「いつかはもう一回一緒にやりたいと思っていたけど、それは現役の最後までかなわなかった」と話し、待望の瞬間を待ちわびている。

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