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レイラック滋賀が県勢初のJ3昇格! 経営体制刷新、クラブ名変更…改革実って悲願成就 

[ 2025年12月14日 16:10 ]

J3・JFL入れ替え戦 第2戦   滋賀1―1沼津 ( 2025年12月14日    愛鷹広域公園多目的競技場 )

<J3・JFL入れ替え戦第2戦 沼津・レイラック滋賀>前半、ゴールを決め喜ぶレイラック滋賀・秋山(左)(撮影・西海健太郎)
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 J3・JFL入れ替え戦は第2戦が行われ、JFL(日本フットボールリーグ)2位の滋賀はJ3最下位の沼津と1―1で引き分け、2戦合計4―3で県勢初のJリーグ昇格を決めた。17年からJ3で戦い続けた沼津は来季、JFLに降格する。

 滋賀はホームで3―2で先勝し、引き分け以上で昇格が決まる敵地での第2戦。前半22分、MF秋山駿が右クロスを頭で流し込んで先制した。2分後、隙を突かれて同点に追い付かれても動じない。一進一退の攻防が続いた後半も体を張った守備で最少失点でしのいだ。終盤は沼津の2選手が一発退場。数的優位を生かして試合を進め、歓喜を告げるホイッスルが鳴り響いた。

 廃部になった佐川急便京都を譲り受け、06年のチーム発足から20年が経つ。08年のJFL入会は岡山、北九州と“同期”。Jリーグ入りの登竜門となる全国地域リーグ決勝大会(地決)を、今季の天皇杯を制した町田やJ1経験のある長崎、松本よりも早く突破していた。だが、その後はJ昇格を掲げながら強化が進まず、中位が定位置に。14年に創設されたJ3にはJFLから9クラブが参入するも、滋賀は資金面やスタジアムを理由に入会が見送られた。

 「マンネリ化していた」(権田五仁会長)というクラブが急展開を迎えたのは3年前だった。22年はリーグ最下位。降格こそ免れたが、危機感を募らせたクラブは経営の見直しを決めた。23年、県内のスポンサー企業が筆頭株主となって経営体制を刷新。「MIOびわこ滋賀」から現クラブ名に改称した。県勢初のJクラブ誕生へ本気度を高め、「26年にJリーグ昇格」を掲げて3カ年計画が動き出した。

 同年から3位、4位と昇格争いすると、16年リオ五輪代表のGK櫛引政敏らを補強した今季は過去最高の2位でフィニッシュ。現役時代に京都や名古屋で活躍した角田誠監督の下、一体感に包まれたチームが夢の扉を開いた。

 これで昨季の高知に続く43都道府県目のJクラブ誕生だ。05年度に元日本代表MF乾貴士らを擁した野洲高が、全国高校選手権で県勢初優勝を遂げてから20年。滋賀県勢の悲願が成就した。

 ▽レイラック滋賀FC 05年に中学生チームが活動開始。06年、廃部になった佐川急便京都を譲り受けてトップチームが発足した。08年にJFL入会。23年にMIOびわこ滋賀から現クラブ名に改称。スペイン語で「キング」を意味する「レイ」とフランス語で「湖」を意味する「ラック」が由来。地元のシンボルの琵琶湖(レイク)に宿るパワーで幸運(ラック)をつかみ取るという願いもある。ホームタウンは草津市、東近江市、彦根市を中心とする全県。クラブカラーは淡い青と紫。

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