×

【記者の目】仙台育英の全国高校サッカー選手権出場辞退 広陵の夏の甲子園辞退も影響か

[ 2025年11月13日 05:30 ]

仙台育英 全国高校サッカー選手権出場辞退

仙台育英高・多賀城校舎
Photo By スポニチ

 仙台育英高の対応が後手に回り、最悪の結論に行き着いた。最初にいじめ被害の報告を受けたのは昨年5月。だが部内の調査を開始したのは先月だった。その間、被害生徒は部活動へ参加できない状態が続くも、学校側が問題解決に動くことはなかった。

 事態は先月、突如動いた。同校の全国切符が見えてきた段階でいじめ問題が再燃。今月2日、サッカー部は全国出場を決めたが、12日には「構造的いじめ」を認定し、出場辞退を余儀なくされた。同校担当者は「再発防止を最優先に考えた」と強調するが、もっと早く対応していれば最悪の事態は避けられたはずだ。

 サッカーの全国高校選手権で不祥事による出場辞退は初。2年前には大津(熊本)で県大会直前に過去のいじめが発覚したが、2週間の活動自粛と監督交代を経て県大会を勝ち上がり選手権に出場している。背景には8月、夏の甲子園を大会途中で辞退した広陵(広島)の影響もあるだろう。部内暴力に端を発したSNSでの情報拡散は歯止めが利かず、甲子園に出場すると野球部に関係ない生徒にまで被害は及んだ。

 仙台育英も出場すれば二次被害の可能性は避けられなかった。後れを取った学校側の対応が“被害”を拡大させた。真剣に取り組んでいた部員、県大会で対戦した相手校がふびんでならない。(サッカー担当・坂本 寛人)

続きを表示

この記事のフォト

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

サッカーの2025年11月13日のニュース