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試合中に心臓発作で指揮官が亡くなったセルビア1部の選手 「サッカーはもはや最優先事項ではない」

[ 2025年11月5日 01:40 ]

 サッカーのセルビア1部で3日、ラドニチュキ1923のムラデン・ジジョビッチ監督が試合中に心臓発作に見舞われて死去した。44歳だった。複数の海外メディアによれば、同監督は敵地で行われたムラドスト・ルチャニ戦で2―0の前半22分にベンチで倒れて試合は中断。処置を受けた同監督が運び出されると再開されたが、救急搬送中に息を引き取ったという。会場に同監督が亡くなったことが伝わると、選手がピッチ上で泣き崩れて試合は2―0の前半41分に打ち切られた。

 セルビアの地元メディア「スポルタル」によれば、一夜明けで取材に応じたラドニチュキのDFチョシッチは「午前4時半近くまで眠れなかった。言葉もない。ぼう然としている」とショックが消えない様子。「頭の中で映像が何度も再生される。彼は私にアドバイスをした。ある時点でベンチ脇で審判と話しているのが見えた。それから彼は我々のベンチに向かって“気分が悪い、気分が悪い”と伝えて倒れた」と衝撃の瞬間を振り返った。

 指揮官は昼食後に体調不良を訴え「魚料理に不満を漏らし“もう二度と食べない”と言っていたようだ」とチョシッチ。その後は問題なく試合が始まったというが、前半途中に事態が暗転した。救急搬送後に試合は再開され「最悪の事態が起こらず、彼がまた我々と一緒にいてくれることを願っていたが、そうではないことは明らかだった」と振り返る。

 「それでも我々は“彼のためにプレーしている”“勝利で報いたい”と言い聞かせた。集中できていなかったが、彼を失望させたくなかった。彼が戻って我々と一緒に勝利を祝うことができると信じていた。そこで衝撃に見舞われた。審判が突然試合を止め、誰かが“彼が亡くなった”と言った。一瞬にして全てが止まったんだ」

 元ボスニア・ヘルツェゴビナ代表のジジョビッチ氏は10月23日に監督に就任。この試合が3試合目の指揮だった。6日に葬儀が行われ、ラドニチュキは8日に予定されていたチュカリチュキ戦の延期が決まった。

 チームメートと葬儀に訪れる予定というチョシッチは「サッカーはもはや最優先事項ではない。もし可能なら、彼がまだ我々と一緒にいてくれるなら何もかも変えたい」と語ったという。

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