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クラブW杯3戦全敗の浦和 4年後の雪辱へJクラブには何が必要か 現地取材した記者が感じた3つのこと

[ 2025年6月27日 05:00 ]

インテルミラノに敗れ肩を落とす浦和の選手たち(AP)
Photo By AP

 1次リーグ第3戦が行われ、E組の浦和はモンテレイに0―4で大敗した。参加チームが32に拡大して4年に1度の開催となった“新クラブW杯”は、3戦全敗で終戦。総額10億ドル(約1450億円)の賞金を含めた大会の格式が上がり、出場クラブの本気度が増す中で厳しい現実を突きつけられた。4年後にJクラブがリベンジするには、どうするべきか。現地取材したサッカー担当キャップの木本新也記者が提言した。

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 欧州リーグを経験した多くの日本人選手が「Jとは別競技」と口にする。浦和が世界舞台で、その違いをまざまざと見せつけられた。1次リーグは勝利200万ドル(約3億円)、引き分け100万ドル(約1億5000万円)、突破750万ドル(約11億円)のボーナス。浦和はJ1優勝賞金3億円(理念強化配分金を除く)を大幅に上回る955万ドル(約14億円)の参加賞金を得たが、全敗で上積みはならなかった。

 チームは今季、Jリーグで21試合20失点と堅守を誇るが、今大会は組織的な守備を個で破られて3試合9失点。モンテレイ戦で被弾した2本のミドルは、国内なら枠を外れてマイボールになる確率が高い距離。寄せが甘くなるのも致し方ない。関根主将は「個が強い相手に対してリーグの文化の差が出た」と唇をかんだ。

 今後Jクラブが世界で勝つために日常の水準を上げることは不可欠だが、有望選手がどんどん欧州に出て行く現状では簡単ではない。次々と新たな才能が出現するブラジルやアルゼンチンほど日本サッカーは成熟していない。打開策として、クラブも日本代表と同様、クラブW杯を起点にした4年サイクルでチームをつくる必要性を感じる。

 浦和は22年ACL優勝で早々と今大会の出場権を得たが、その後にスコルジャ→ヘグモ→スコルジャと監督が交代した。第2次スコルジャ政権発足からの準備期間は約10カ月。結果が求められる世界で解任はやむを得ないが、クラブW杯を見据えたタイミングでの決断を意識するだけでも状況は変わるはず。中東勢が力をつけ、ACLE制覇の難易度が上がる中でも、常に高い視座を持つことが重要だ。

 強化の特効薬となる補強も欠かせない。クラブW杯で日本勢はメキシコ勢に5度目の対戦で初黒星を喫したが、モンテレイは2月に元スペイン代表のDFセルヒオラモスを獲得。インテル・ミラノ戦でCKから得点するなど1次リーグ突破の原動力となった。長期的にも短期的にもクラブW杯に照準を合わせた強化が4年後のリベンジにつながる。

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