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大岩ジャパンに逆風 五輪出場枠女子が史上初の男子超え 4カ国削減でアジア枠3・5から減少確実

[ 2025年4月11日 05:00 ]

パリ五輪8強に導いた大岩監督(左から2人目)
Photo By 共同

 国際オリンピック委員会(IOC)は9日(日本時間10日)、スイスのローザンヌで開いた理事会で28年ロサンゼルス五輪の出場枠などを決め、女子50・5%、男子49・5%となり史上初めて女子が男子を上回った。サッカー競技の出場チーム数は男子16→12、女子12→16。24年パリ五輪から4減の男子はアジアに割り当てられる出場枠が現状の3・5から減ることが確実で、9大会連続の出場を目指す日本代表には逆風となる。

 女子参加を推進するIOCの決断のあおりを、サッカー競技がもろに食らった。28年ロス五輪は女子チームの数が男子を上回り、選手数も男子が216人、女子が288人となる。男女平等の方針が打ち出される中、日本協会の宮本恒靖会長(48)は「アジア予選がさらに厳しくなることは間違いない。アジアの出場枠が最終的に何枠になるのかは現時点で認識していないが、一戦一戦が負けられない戦いになる。パリ五輪出場を勝ち取ってくれた大岩監督の経験が生きると思う」とコメントを出した。

 男子は23歳以下の年齢制限が導入された92年バルセロナ五輪以降、16チームで争ってきたが、ロスは4チーム減。各地域の出場枠は決まっていないが、アジアは現状の3・5枠からの削減が確実だ。

 日本男子は28年ぶりに出場した96年のアトランタ五輪から8大会連続で本大会切符を獲得中だが、欧州組の招集が難しい事情もありアジアでは常に厳しい戦いが続く。パリ五輪予選も決勝トーナメント1回戦でカタールと延長戦にもつれる激戦だった。ロス五輪予選はパリ五輪で日本を8強に導いた大岩剛監督(52)が続投。タフなアジアの戦いを経験していることはプラス材料だ。東南アジア勢が急速に力をつけて予選突破の難しさが増しているとはいえ、A代表がW杯優勝を目指す時代にアジアで足をすくわれるわけにはいかない。

 ≪昨夏パリ大会で初の同数に≫1896年の第1回近代五輪は全出場者が男子で、女子選手の参加が認められたのは1900年のパリ大会から。女子比率は76年モントリオール大会で20%超え(20.7%)、96年アトランタ大会で30%超え(34.0%)を果たし、21年東京大会は47.8%。昨夏のパリ大会で初めて男女同数となっていた。

 ≪FIFA会長は歓迎≫FIFAのインファンティノ会長はIOCの決定を歓迎。公式サイトで「FIFAは常に女子サッカーの力強さを信じている。この進展は五輪でより多くの代表と認知度を得るに値するという共通認識を反映している」と語った。FIFAは24年パリ五輪でも女子16チーム制を提案。今回も男女同数での実現に動いたが、女子4増案だけでは五輪組織委員会と合意した選手枠を上回るため、男女チーム数の逆転案で落ち着いたとみられる。

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