×

国体覇者・キセペスが目指すeフト“三冠”への道 6日開幕「ejリーグ」クラブ代表選考会予選ラウンド

[ 2025年3月2日 18:00 ]

ejリーグで日本一を目指す松永輝石
Photo By スポニチ

 オリンピックの名前を冠したeスポーツの世界大会開催が正式決定するなど、eスポーツは世界レベルで拡大を続けている。数ある種類の中で若者から大人まで熱狂的な人気を集めているのが、サッカーゲーム「eFootball(eフト)」。その主要な国内大会の一つである「ejリーグ」のクラブ代表選考会予選ラウンドが6日から行われる。“キセペス”の愛称でプロeスポーツプレーヤーとして活動する松永輝石(20=LIMIT DESTROY)が日本一、その後の“三冠”を目標に掲げた。

 eスポーツ界の未来を担う新鋭が偉業達成へ歩みを進める。昨年12月、埼玉県代表として出場した「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 SAGA2024」のeFootball部門で初優勝。劣勢の状況で出番が回ってきた決勝戦は怒濤(どとう)の3ゴールで勝利をたぐり寄せた。「逆境だからこそ戦いやすかった。この勝負をいかに楽しむかを意識した」。劇的な逆転で会場の心をつかみ、一冠目をものにした。

 両親の影響で物心ついた頃からサッカー漬けの日々送っていた。中学時代は元日本代表の中村憲剛氏らを輩出した府ロクSSでプレー。Jリーガーを目指したが、チームのスタイルに合わず壁にぶつかった。同時期にeフトの前身ウイニングイレブンに熱中する。「ゲームなら人を動かせるけど、現実ではそうはいかない。それならゲームでサッカーをやればいい」と徐々にゲームの世界にのめり込んでいった。

 中学3年時、両親の反対を押し切り、eスポーツプレーヤーの道を選択する。その後はeスポーツの活動に力を入れるため、通信制のルネサンス高校に進学。現在はデジタルハリウッド大学で映像製作とマーケティングを学んでいる。昨年にはプロeスポーツチーム「LIMIT DESTROY」と契約。「楽しんでゲームをする」をモットーに攻撃的なプレーが流行するeフトで真逆のスタイルを磨いている。「ぶっちゃけゴールを決められなければ負けない。攻撃はまだまだだけど、守備には自信がある」と守備を中心に、時には意表を突くプレーで一瞬の隙を逃さない。常にプレーを楽しむ、そんな姿が大衆の心をつかみ始めている。

 “二冠目”に照準を合わせたのが「ejリーグ」。Jクラブの頂点を決める国内主要大会の一つだ。キセペスは大型補強で注目を集めるJ2大宮を選択。地元・埼玉県のクラブで日本一を目指す。「目標はもちろん優勝。その上で三冠を狙っていく。選手としてどんどんデカくなっていきたい」。国体、ejリーグ、W杯。eスポーツ界でまだ誰も成し遂げていない“三冠”達成へ。まずは2つ目の称号を取りにいく。

 ◇松永 輝石(まつなが・きせき)2004年(平16)12月26日生まれ、埼玉県さいたま市出身の20歳。浦和本太SS、大牧SS、浦和三室SSS、府ロクSSを経て、eスポーツの道へ。1メートル68、49キロ。家族は両親。血液型B。趣味は料理、カメラ。

 ▽ejリーグ 24年からJリーグとコナミが共同で開催。J1、J2の全40クラブ対抗のeスポーツ大会。各クラブはモバイル部門の代表1名とPlayStation部門の代表1名で構成される。各部門でクラブ代表選手を決める予選会(オンライン)を行い、全40クラブの代表選手を選出。6月7日の決勝大会ラウンド16~決勝戦(オフライン)でクラブ日本一を決定する。

続きを表示

この記事のフォト

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

サッカーの2025年3月2日のニュース