なでしこFW田中美南「戦友」清水の離脱に決意新た　「梨紗の分までメダルを獲ることが自分にできること」

田中美南
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　女子サッカー日本代表「なでしこジャパン」のFW田中美南（30＝ロイヤルズ）が27日、1次リーグ第2戦ブラジル戦（日本時間29日午前0時）に向けてオンラインで取材対応した。初戦のスペイン戦は1―2で逆転負け。決勝トーナメント進出へ正念場となる一戦を前に「今までやってきたことを出せば勝てる試合」と意気込みを示した。

　「戦友」の分まで戦う。不動の右サイドバックだったDF清水梨紗（28＝マンチェスターC）がスペイン戦で右膝を負傷。チームから離脱した。ともに日テレベレーザの下部組織で育ち、中学時代から知る2歳下の後輩。「梨紗もみんなの前で明るく振る舞っていた。最後まで梨紗らしく、チームのためを思っての行動だった」と思いを受け取り、「凄く悲しいですけど、自分は戦える立場にいる。梨紗の分までメダルを獲ることが今の自分にできること」と決意を新たにした。

　ブラジルとは直近1年半の間に4度対戦。PK負けを含む1勝3敗と負け越しているが、田中は昨年11月30日の国際親善試合から3戦連続でゴール中。王国キラーは「マンツーで人につく意識が強い分、動きを惑わすことができればうまくスペースを突ける」と攻略に自信を示す。

　初出場だった21年東京五輪は1次リーグ最終戦チリ戦で決勝弾を決め、日本を1次リーグ突破に導いたストライカー。「自分もどんどん前に出て行きたい。一つ起点をつくって、横に動かしながら攻撃できたら日本の良さが出ると思う」と言葉に力を込めた。