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なでしこ 熊谷は強行移動 欧州から19日午前帰国→20日午前に練習合流→20日夜出国へ

[ 2024年2月20日 14:53 ]

<なでしこジャパン練習>練習後、取材に応じる熊谷(撮影・村上 大輔)
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 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」がアウェーで北朝鮮と対戦する24日のパリ五輪アジア最終予選第1戦の開催地が、中立地のサウジアラビア・ジッタで調整を進めていることが20日、分かった。チームはこの日午前10時30分から約1時間の全体練習を実施。異例の事態を受け、MF熊谷紗希(33=ローマ)は強行スケジュールとなっている。

 試合4日前にして、ようやく開催地の方向性が公表された。国内合宿を打ち上げたチームはこの日夜、ジッタへ向けて出国する。そんな中、ローマでプレーする熊谷は19日午前に帰国し、20日午前から全体練習に合流。そして、同日夜には出国するというハードな移動となる。

 五輪アジア最終予選という重要な一戦において、試合日まで1週間を切っても開催地が決まらない異常事態。さらに、アジアサッカー連盟(AFC)から日本協会(JFA)への正式通達は届いておらず、予断を許さない状態は続く。

 この状況に対し、熊谷は練習後の取材で語気を強めて思いを口にした。

 「正直、こんなことはあってはならないと思う。選手は試合に向けた準備をするのが仕事ではあるけど、オーガナイズする方にもベストコンディションで臨ませる責任はあると思う。今後、こんなことあってはならないし、今回もあってはならない」

 現地の気候対策や移動におけるコンディション調整が難しい中、最大限の努力をする。「何がともあれ、勝つしかない。これを言い訳にはできない。変なストレスを抱えず、試合に集中することが重要」と熊谷。なでしこジャパンがついに、パリ切符を懸けた第1戦の地へ乗り込む。

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