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横浜が大逆転でACL決勝T進出 退任のマスカット監督は涙の別れ「家族のように迎え入れてくれた」

[ 2023年12月13日 21:02 ]

ACL1次リーグG組最終節   横浜3―0山東 ( 2023年12月13日    横浜国際 )

<ACL 横浜・山東>サポーターにあいさつする際に感極まる横浜・マスカット監督(撮影・西海健太郎)
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 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)東地区1次リーグ最終節が13日、各地で行われ、前節までG組3位だった横浜は本拠で同1位だった山東(中国)に3―0で勝利。同組1位突破となり、2大会連続決勝トーナメント進出が決定。今季限りでの退任が発表され、この試合が最後の指揮となったケビン・マスカット監督(50)に有終白星を届けた。

 前節で敗れ首位から3位に転落した横浜は最終節に勝利すれば、2位の仁川(韓国)を含め3チームが勝ち点12で並ぶ可能性も。2点差以上での勝利なら他組の2位を上回って2位通過が決定へ。3点差以上で勝利すれば3チームの当該対戦成績で1位通過が決まる厳しい条件だったが、ブラジル人3トップがアタッキングフットボールを体現した。

 前半49分にFWマテウスのスルーパスに抜け出したFWエウベルが相手DFを背負いながらGKとの1対1を確実に決め、試合の均衡を破る先制点をもぎ取った。自力突破へあと1点が必要な横浜は後半12分、DF角田からの縦パスを受けたMF喜田が右サイドへと繋ぎ、FWマテウスの右クロスをJ1得点王のFWロペスが押し込み2点目を奪った。これで2位突破の条件は満たしたが、勢いに乗ったチームは後半19分にもエウベルからのスルーパスを受けたFWマテウスが芸術的なループシュートを決めた。

 選手から白星をプレゼントされたマスカット監督は「選手たちを誇りに思う。このような結果は驚きではない。自分たちがやるべきことをやった。たくさんファウルを受けるとイライラして感情が高ぶって空回りする部分もあるが落ち着いてプレーしてあのような結果を残してくれて誇りに思う。このような結果で終えることができてうれしい」と称えた。また、会見を終えるとピッチに再び登場し、サポーターの前で涙のあいさつ。「この2年半、家族のように暖かく迎え入れてくれた。今日はみんなのために本当に勝ちたかった。スタッフ、選手だけじゃない、ここにいるみんながいるからこそ特別なクラブなんだと思う。こうした特別なクラブになるためにはみなさんがいてくれないとあり得ない。今日まで本当にありがとうございました」と2年半の在任期間で支えてくれたサポーターに目を潤ませながら感謝の言葉を述べた。

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