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浦和 年間ベストゴール賞のFC東京・渡辺凌磨を獲得 満額1億2000万円用意し完全移籍へ既に個人合意

[ 2023年12月12日 03:00 ]

FC東京・渡辺凌磨

 浦和が、今季J1の年間ベストゴール賞に輝いたFC東京のMF渡辺凌磨(りょうま、27)を完全移籍で獲得することが11日までに分かった。複数の関係者によれば、浦和は満額となる移籍金1億2000万円(額は推定)を用意。既に渡辺とも個人合意しており、一両日中に正式発表される見通しという。

 渡辺はサッカー強豪高の前橋育英出身で、Jリーグでのプレー経験がないまま海外移籍した異色の経歴を持つ。早大在学中の15年にナイキ社が主催する育成プロジェクトに参加。日本人初となるナイキアカデミー入りし、同9月にはドイツ2部インゴルシュタットのU―23チームに加入を果たした。

 J1デビューは、J2山形からFC東京に移籍した21年と遅咲きだが、2年目の昨季には30試合6得点と才能が一気に開花。攻撃的な位置で高い技術を発揮し、今季も4月15日のC大阪戦で決めた芸術的な右足ボレー弾が年間最優秀ゴールに選出されるなど活躍した。

 関係者によれば、渡辺自身はFC東京に強い愛着があったものの、クラブからの低評価が引き金となり、最終的に生まれ育った埼玉の名門クラブに移籍することを決断したようだ。

 ◇渡辺 凌磨(わたなべ・りょうま)1996年(平8)10月2日生まれ、埼玉県東松山市出身の27歳。前橋育英高出身で、3年生時に全国選手権で準優勝。15年4月に早大に進学するも約半年で退部し同9月にドイツ2部インゴルシュタットのU―23チーム入り。17年4月にトップ昇格したが、出場機会を得られずに18年7月に当時J2の新潟に完全移籍。20年にJ2山形、21年1月にFC東京に移籍。日本代表はU―16からU―19まで各年代で選出。1メートル76、70キロ。利き足は右。

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