退任の横浜・マスカット監督　最終戦ACL山東戦へ「まだ突破チャンスある」山根「勝って送り出したい」

公式会見を行う横浜のマスカット監督（左）とMF山根
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　横浜F・マリノスは12日、13日のACL山東（中国）戦に向けて横浜国際総合競技場で公式会見を行った。チームの今季最終戦は、今季限りでの退任が決まっているケビン・マスカット監督にとっても指揮を執る最後の試合となる。マスカット監督は「まだ（1次リーグを）突破できるチャンスがある。2点差以上の勝利など条件は聞いているが、そういうことは考えずにいつも通り自分たちのサッカーをしたい。感情が高ぶりすぎると空回りしてしまう。6～7日前に（退任が）決まったときは感情的になっていたが、今は落ち着いている」と意気込みを口にした。

　横浜F・マリノスは現在勝ち点9でG組3位。勝ち点9で得失点差で横浜F・マリノスを上回る2位の仁川（韓国）は勝ち点0で最下位のカヤ（フィリピン）に勝つことが濃厚だ。仁川の勝利を前提すると、横浜F・マリノスは勝ち点12の山東に2点差以上で勝利すれば勝ち点12で他組の2位を上回って1次リーグ突破が決まり、3点差以上で勝利すれば山東、仁川との3チームでの対戦成績で上回って1位突破が決まる。会見に出席したMF山根陸は「自分たちの最大限のパフォーマンスを出すことにフォーカスして結果をもってこられれば」と言葉に力を込めた。

　昨季マリノスユースからトップチームに昇格した山根にとって、マスカット監督はプロキャリアで初めての監督。昨季Jリーグデビューし、今季はU―20W杯に出場するなど順調に成長を続けている有望株は「本当に感謝の気持ちでいっぱい。ケビンじゃなければここまで成長できていなかった。自分を信頼してくれて試合に使ってくれた。練習でも練習以外の時間でも自分の成長をしっかり考えて日々接してくれた。それに応えたいと常に思っていた。寂しいけど、感謝の気持ちでいっぱい。最後はいい形で勝って送り出したい。ケビンは最後だからというのは好きじゃないと思う。いつも通り、自分たちのパフォーマンスを出すことが一番の送り出し方なのかなと思う」と感謝の気持ちを口にした。