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【Jトピ~データで読み解く】A代表初招集 名古屋DF森下 サイドで存在感

[ 2023年5月31日 06:00 ]

名古屋DF森下龍矢
Photo By スポニチ

 日本代表は6月15日のエルサルバドル戦(豊田ス)、同20日のペルー戦(パナスタ)と国際親善試合2試合を控えている。今回はA代表に初招集された名古屋DF森下龍矢(26)に注目。左右両サイドから、豊富な運動量とスピードを生かし、攻守で好パフォーマンスを見せている。

 森下は両サイドのウイングバック(WB)をこなし、今季序盤は右WBでの先発が多かったが、4月以降は左WBを主戦場にしている。A代表発表後の27日の札幌戦では森下の特長が凝縮されていた。

 まずは前半18分、札幌GK菅野からMF金子に出したロングパスを素早い動き出しでインターセプト。MF米本にボールを預けると、そのまま左サイドを駆け上がり、米本のスルーパスを受けクロスを上げた。一気に攻撃へと転じるインターセプトは難易度が高く、今節は森下のみが唯一の2回をマーク。WBに求められる相手DFの背後に出る動きも得意で、今季のスルーパス受け20回はチーム最多、全体でも6位と上位につける。

 直後には自らのスローインからチャンスをつくる。米本にボールを合わせると、再び左サイド深い位置で受けて鋭い切り返しからクロス、1分間に2度相手ゴール前へボールを送った。後半10分には自身が投げたスローインからパスを受け左サイドを突破。利き足とは逆の左足クロスでFWマテウスの得点を演出し、今季チーム最多の4アシスト目を記録した。正確に味方へとつなぐスローインは、攻撃の起点にもなっている。スローインの成功数は151回で全選手最多、成功率94%は80回以上の23人の中で最も高い。

 攻守に幅広く動き、ハードワークを繰り返す。1試合でのスプリント回数は今季3位の32回を2度も記録。札幌戦でも足をつりながらも19回を数え、総スプリント数は336回。前節まで最多だった京都DF白井の332回を抜き、トップに立った。

 エルサルバドル戦までリーグ戦は残り2試合。このまま好調を維持できれば、A代表での活躍にもつながりそうだ。
(データ提供・データスタジアム)

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2023年5月31日のニュース