×

【Jトピ~データで読み解く】鳥栖の壁GK朴 攻撃スタイル健在

[ 2023年5月24日 06:00 ]

鳥栖・朴
Photo By スポニチ

 鳥栖で不動の守護神を務めるGK朴一圭(パク・イルギュ=33)が、リーグ最多のセーブ数で文字通りチームを救っている。20日新潟戦まで、3試合連続無失点を継続中。持ち味のビルドアップにも、磨きをかけている。

 鳥栖は今季のシュート本数がリーグ最少の84本と少ない一方で、倍以上の172本のシュートを浴びている。それでも得点14失点17で、得失点差はマイナス3止まり。現状J1残留争いに巻き込まれていないのは、朴の力による部分が大きい。

 20日のホーム新潟戦のスタッツを見ても明らかだ。シュート本数で4対15と大きく劣勢ながら、スコアは2―0で快勝。朴は枠内に飛んだ5本のシュートを全てセーブした。後半16分に至近距離から股抜きを狙ったMF三戸のシュートに対しては、瞬時に両足を閉じてブロック。同37分には右からカットインして左足でゴール左隅を狙ったMFゴメスのミドルを、体を目いっぱい伸ばして枠外にはじいた。飛び抜けた反射神経、そして判断力のなせる技だろう。

 朴は鳥栖に加入した20年シーズン途中から現在まで、3年近くチームの全試合にフル出場している。常時起用される最大の理由は、GKの基本である守備力。今季も全14試合で62回のセーブをマークしており、2位以下を大きく上回りトップ。セーブ率78%は、3試合以上に出場しているGK28人で最も高い。

 J1デビューした19年に横浜でいきなり優勝チームの正GKとなった朴は、攻撃の組み立てに積極的に関わるGKとして知られてきた。そのスタイルは今季も変わらない。味方に出したパス本数634、パスを受けた本数435はともに全GKで断トツ。ピッチの自陣側3分の1ラインを超えたミドルサードからのパスも24本を数える。ゴール前をたびたび空けながらもボールの進入は許さない、見ていてワクワクドキドキするGKといえる。(データ提供・データスタジアム)

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「日本代表(侍ブルー)」特集記事

2023年5月24日のニュース