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横浜FW宮市 右膝前十字じん帯断裂から301日ぶり試合出場 敵味方関係ない拍手に「感傷的になった」

[ 2023年5月24日 22:53 ]

ルヴァン杯1次リーグ第5節   横浜2―3札幌 ( 2023年5月24日    札幌ド )

<札幌・横浜>後半終了間際、シュートを放つ横浜・宮市(中央)(撮影・武田 政樹)
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 横浜F・マリノスのFW宮市亮(30)が24日、ルヴァン杯・札幌戦(札幌ドーム)で右膝前十字じん帯断裂から試合復帰を果たした。試合出場は日本代表として臨んだ昨年7月27日のE―1選手権・韓国戦以来、301日ぶりとなった。

 チームは2―3で敗れ「復帰した喜びよりもチームが勝てなかった悔しさが大きい」と悔しがったが、「そういうことを感じられるくらいのところに立てた喜びはある」と話す表情は充実感でいっぱいだった。

 後半37分からの途中出場。「意外と落ち着いていたというか、すごく楽しみだった」と冷静だったが、後半48分のシュートチャンスは枠外に外した。「あれを決めていたら、いいストーリーになったのかなと思う。本当にああいうところを決めていかないといけない。あのワンプレーで試合の流れは大きく変わったと思う」と振り返った。

 昨年7月の手術直後には引退もよぎったが、サポーターの声援に支えられて踏みとどまった。「本当に辛いことのほうが多くあったけど、その都度マリノスのスタッフや選手やサポーターに支えられてここまで来ることができた。すべての人に感謝したい。周りの人が奮い立たせてくれたので感謝を伝えたいし、このケガで苦しんでいるアスリートや学生がいると思う。今日復帰した(札幌の)深井選手もそうだけど、こういった姿を見て何かを感じ取ってリハビリや手術を頑張っていってほしい。(深井の)スタメンの名前を見た時に素直に嬉しかったし、試合には負けてしまったけど同じ前十字(靱帯)仲間として、お互いケガなく頑張ろうねという話をした。僕がケガをした時にすごくエールを送ってくれて、彼自身も何度もケガを経て戻ってくる姿に僕も勇気付けられた。お互い復帰の時期が一緒になったのは何かの縁かなと思う」と感慨深げに話した。

 ピッチに立ったときには、マリノスサポーターだけでなく、ホームの札幌サポーターからも拍手で迎えられた。「ピッチの上に立った時に鳥肌が立ったし、試合前は札幌のサポーターの方も拍手してくれて、ああいった時は本当に感傷的になった。チームの垣根を超えて行動してくれたことが嬉しかった。これからチームに貢献できるようにまた頑張っていきたい」と感謝していた。

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