ベトナムのトルシエ監督が日本と対戦のアジア杯前に解任危機！？東南アジア大会準決勝でインドネシアに敗北

フィリップ・トルシエ氏
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　サッカーの元日本代表監督で、3月からベトナム代表を率いるフィリップ・トルシエ監督（68）に対し、解任を求める声が上がっていると地元メディアなどが14日までに伝えた。

　U―22代表によって争われる東南アジア大会（カンボジア）で13日に準決勝が行われ、トルシエ監督率いるベトナムはインドネシアに2―3で敗戦。1―2の後半15分に退場で10人となった相手に追いついて2―2としながら、終了間際に決勝点を奪われて3連覇を阻まれた。

　ベトナムのメディア「ソハ」によれば、この敗戦で多くのサポーターがSNSでトルシエ監督を批判しているという。あるファンは「（前任監督の）朴恒緒（パク・ハンソ）も攻撃の術は知らなかったが、守備は堅かった」と投稿。別のファンは後半アディショナルタイム6分に攻め込んでからカウンターを受けて決勝点を奪われた場面に関し「誤った時間帯に自信を持って勝ちに行って不確実に蹴り、反撃を受けた」と指摘したという。

　今年1月まで代表を率いた朴恒緒前監督は19年アジア杯でA代表を8強に導き、日本に敗れた準々決勝でも0―1と奮闘。22年W杯アジア最終予選にも進出した。サポーターの間では当時を懐かしみ、トルシエ監督の解任を求める声が上がっているという。また、フランス出身の指揮官はカタール代表を率いた04年アジア杯でインドネシアとの1次リーグ第1戦に敗北。大会中の解任に追い込まれたことがあり、今回の試合結果を受けてインドネシアのメディア「ボラスポーツ」は「インドネシアのせいで解任されたトルシエが、ベトナムでの痛い敗戦で同じ危機に直面」と報道した。

　ベトナムはアジア杯（来年1月12日～2月10日）の1次リーグでかつてトルシエ監督が率いた日本、さらに今回敗れたインドネシアと同じD組に入った。日本代表の森保一監督も「トルシエさんは日本サッカーを凄く見ている。我々は丸裸にされていると思う」と警戒しているが、16日の3位決定戦でミャンマーに敗れるようなことがあれば、解任を求める声がさらに大きくなることは間違いない。