J1福岡DF前嶋「イメージ通りのボールがうまくいってくれた」

　J1福岡が26日、福岡大と45分×2本のトレーニングマッチを行い2―0で勝利。前日の2―1で勝利したホーム開幕戦・C大阪戦で1―1の後半22分から登場したDF前嶋洋太（25）も出場した。

　前日の試合は後半43分、左サイドからのピンポイントクロスでMF金森の決勝点をアシスト。チームに今季初勝利をもらたした。

　「（金森）健志くんの動きが見えていた。イメージ通りのボールがうまくいってくれて良かった。ヘディングも難しいゴールだったと思うので、自分は健志くんに感謝したい」

　今季2試合は途中出場で主戦場右とは逆の左サイドでプレー。過去に経験はあるというが「景色も右とは違うし持つ足も違う」と難しさも感じている。その中で結果を出し「最後のアシストはいいボールが入って数字を残せた。数字のところは自分自身こだわってやっていかないといけない」と手応えをにじませた。

　チームも残留争いで苦しんだ昨年は夏以降、自身も調子を崩した。「体が思うように動かずいいプレーができなかった。ピッチに立ったらやるしかないので未熟だった」

　フォーメーションが変わり担う役割も変わったことで「自分の良さをどう出していくのかなかなか見つけられず迷走した」と苦しんだ。それでも「オフシーズンでスッキリできた」と切り替え。今季の巻き返しに燃えている。

　小田逸稀、亀川諒史の加入でサイドの競争も激化したが「チームに競争があるのはいいこと。刺激的だしありがたい環境」と歓迎する。

　昨年から課題に掲げる強度の高い守備のブラッシュアップと持ち味である攻撃力のさらなる強化を図る。

　「まずは個人としてしっかり成長することがチームの助けになると思う。今年はリーグ戦8位以上、カップ戦ベスト4以上に自分が少しでも貢献できるように」

　攻守に一回り成長した前嶋がサイドで躍動する。