スポルティング・守田プロ初の2発　W杯後初先発で鮮やかボレー　長女1歳誕生日祝う

スポルティングのMF守田（ロイター）

　ポルトガル1部スポルティングの日本代表MF守田英正（27）が1日、ホームでのブラガ戦で2ゴールを決めた。W杯カタール大会後は戦線離脱が続いていたが、復帰後初めて先発したリーグ戦でプロ初のマルチ得点を記録。今季通算5得点とし、後半18分までプレーして、上位チーム同士の一戦を快勝に導いた。

　三笘だけじゃない。W杯組から、守田も存在感を示した。リーグ戦では11月13日のファマリカン戦以来、W杯後では初先発。4位のスポルティングより上位の3位ブラガ相手に前半9分と後半1分に2点を叩き込んだ。複数得点はプロ入り後初めて。18年の川崎F入り後、4年半で奪った総得点「5」に、今季はシーズン半ばで到達した。

　まずは鮮やかなボレーで快勝を呼び込んだ。左CKからファーサイドの味方が頭で落としたボールに反応。右前方のスペースに一瞬で走り込み、反転しながら右足で叩き込んだ。後半開始早々には冷静さを発揮した。相手GKのパスをカットした味方からのヒールパスを受け、ペナルティーエリア内中央から右足で落ち着いて右隅に蹴り込んだ。直後は跳び上がってガッツポーズ。喜びを爆発させた。

　W杯でも訴えた左ふくらはぎの違和感が残り、復帰は途中出場した1月20日のビゼラ戦。ポルトガル・リーグ杯の2試合を経て、リーグ戦で先発に返り咲くと、早速結果を残した。ポルトガルメディアはそろって高評価。「tsf」は「最大のスターとなった」と賛辞を贈った。試合2日前の1月30日は、W杯アジア最終予選中に生まれた第1子の長女のバースデー。自身のSNSで「お誕生日おめでとう」とつづっていた愛娘へ、最高のプレゼントにもなった。