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ブライトン・三笘 「ジェット噴射」で先制点演出 リバプールに3―0快勝

[ 2023年1月16日 04:00 ]

プレミアリーグ   ブライトン3-0リバプール ( 2023年1月14日 )

<ブライトン・リバプール>先制点を演出し、チームを勝利に導いたブライトン・三笘(AP)
Photo By AP

 ブライトンのMF三笘薫(25)は14日、リバプール戦で先制点を演出し、3―0の快勝を支えた。レアル・ソシエダードのMF久保建英(21)はビルバオとのダービーマッチで今季3点目のゴールに加えてPKも奪取。3―1で公式戦7連勝に貢献した。「ジェット噴射のFW」、「魔法の久保」と地元紙で報じられた日本代表の両アタッカーが本場の欧州で抜群の存在感を示した。

 後半45分、交代でピッチを去る三笘を満員の地元ファンがスタンディングオベーションで送り出した。難敵リバプールに3点差の快勝。試合を通じて場内を最も沸かせた日本代表だが「ホームでビッグクラブに勝てば、ああいう雰囲気にはなると思う。点を決めて、もっとたくさん(拍手が)あれば良かった」と貪欲に振り返った。

 中盤の左サイドで先発すると、持ち味のスピードとドリブルでイングランド代表DFアレクサンダーアーノルドを何度もかわした。後半開始2分にはショートカウンターからパスを受けてゴール前に折り返し、MFマーチの先制点を演出。相手選手に当たってアシストは記録されなかったが「相手が近かったので(シュートではなく)パスに変えた」と瞬時の判断で流れを決める先制点につなげた。

 リーグ戦3戦連発こそ逃したが、前半から最終ラインの裏を狙う動きを繰り返してファウルも誘発。後半3得点の伏線となって「ああいう動きを何回もやることで相手も疲弊する。前半あっての後半。試合を通して勝ったという感じ。勢いを付けられて良かった」と充実感をにじませた。

 昨年10月1日にリバプールと対戦した際は後半20分から出場の交代要員で試合は3―3で引き分け。3得点を決めたベルギー代表FWトロサールがデゼルビ監督と対立して移籍を志願し、この日はベンチを外れた。チーム最多の7得点を挙げているエースを欠いた中で三笘が不安を吹き飛ばし、デーリー・エクスプレス紙は「三笘がトロサールを忘れさせた」と指摘。「jet―heeled(ジェット噴射の)FW」と俊足ぶりを表現し、サセックス・ライブは2得点1アシストのMFマーチと並ぶ9点の高評価で「何度もDFに影を追わせた」と称えた。

 指揮官はリーグ戦3得点の三笘に「毎日“10ゴール”と伝えている」と2桁得点を求めていることを明かした。エースが不在でも三笘がいる。期待は高まるばかりだ。

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2023年1月16日のニュース