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森保監督が初視察町田の絶妙先制点に感嘆「狙い通りの形」五輪切符獲得で国内クラブの協力に感謝

[ 2024年5月3日 22:21 ]

明治安田J1リーグ第11節   町田2―0柏 ( 2024年5月3日    町田GIONスタジアム )

<町田・柏>視察に訪れた森保監督(撮影・西海健太郎)
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 日本代表の森保一監督(55)が、今季J1に初昇格した町田を初めて視察した。試合後に取材に応じ、町田がスローインから奪った先制点を絶賛した。

 町田は前半9分に敵陣右でスローインを獲得。柏の選手がロングスローを警戒して自陣ゴール前にゆっくり戻る中、DF鈴木準弥は守備ラインの背後を取っていたFW荒木駿太めがけて素早くスロー。荒木がワンタッチで折り返し、ペナルティーエリアに進入したFWオ・セフンがゴール左に流し込んだ。

 町田は2―0で勝利し、前節明け渡した首位をすぐに奪還した。荒木は「ああいう形は去年から狙っていこうと話していた」と意図した通りのゴールだったと説明。スローインではオフサイドが取られない点を常に認識し、ロングスローを相手の頭に刷り込ませた町田ならではの絶妙な連係プレーだった。

 この場面に言及した森保監督は「スローイン前のオープンプレーから背後を狙っていく、圧力を掛ける、そこでスローインをもらう、素早くスタートするという一連の流れ。まさに狙い通りの形だったと思う」と絶賛。日本代表を指導する上でも「セットプレーの時に素早い相手を上回るプレーは、攻撃でも守備でも磨いていくことが必要だと思っている」と強調した。

 森保監督は欧州各地を回った後、U―23日本代表がパリ五輪出場を決めた同アジア杯カタール大会の視察から先月30日に帰国した。五輪本大会のメンバー編成について、東京五輪で指揮した経験を踏まえて問われ「我々の時は自国開催ということで、理解を示してくれたところもあった。IW(国際Aマッチ期間)の開催と違い(特に海外クラブ所属の)選手の招集はかなり難しくなる。日本の総力を挙げた交渉が必要かなと思う」と見通しを示した。

 視察したこの試合も町田がMF平河悠とFW藤尾翔太、柏がDF関根大輝とFW細谷真大という主力各2人を欠いた戦いとなった。カテゴリーこそ違うものの、同じく選手を預かる代表監督の立場から「IW外はなかなか派遣に応じてもらえない、というよりそれがグローバルスタンダードで当たり前という中で、日本の各クラブが自国の日本代表を応援してくださり、ありがたい協力をしてもらっていると思います」と深く感謝していた。

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2024年5月3日のニュース