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アーセナル―トットナムのダービー ピッチ外での攻防が注目 アーセナルGKが背中蹴られるアクシデント

[ 2023年1月16日 15:40 ]

もみ合うトットナムのリシャルリソン(9)とアーセナルGKラムズデール(ロイター)

 プレミアリーグのアーセナルは15日、敵地のトットナム戦で2―0で勝利した。日本代表DF冨安健洋は後半40分から途中出場して北ロンドンダービー快勝に貢献。前日にマンチェスターUに敗れた2位マンチェスターCとの勝ち点差を8に広げたが、ピッチ外での攻防が大きな注目を集めている。

 2―0の後半にアーセナルのMFパーティーがスローインする際に遅延行為を指摘しようとしたのか、ピッチ脇でアップ中だったトットナムのブラジル代表FWリシャルリソンが両手を広げて抗議のためにパーティーに接近。両者の間にいた同じくアップ中の冨安が制止しようとした右手をリシャルリソンが強く両手で払いのける場面があった。それでも冨安はやり返すことなく、冷静に対応してみせた。

 後半26分から途中出場したリシャルリソンは、0―2で敗れた試合終了後にもアーセナルGKラムズデールともみ合い。冨安が他の選手とともに仲裁に入った。その後、自身の給水ボトルをゴール裏に取りに行ったラムズデールの背中に、トットナムサポーターと見られる男性が蹴りを入れようとして事態がさらにヒートアップ。両クラブの選手が入り乱れて乱闘寸前となった。

 ラムズデールが蹴られたことについて、試合後に感想を求められたアルテタ監督は「何も見ていない。見たのは美しい試合だけだ」と騒動への言及は避けた。その上で「適切に対処する。だが、我々が今できることは何もない。今、我々が味わっている楽しみや満足感をそのようなことで少しでも奪いたくない。その件は明日対処する」と付け加えた。

 トットナムはサポーターの愚行を受けて声明を発表。「我々は今日の試合後にアーセナルのGMラムズデールに攻撃しようとしたサポーターの行為にがく然としています。どんな形であれ、暴力はサッカー界には存在しません。クラブは映像を確認してサポーターを特定し、ロンドン警視庁、アーセナル、ラムズデールと協力し、スタジアムへの即時出入り禁止を含む可能な限りの最善の措置を講じる予定です」と厳しく対応する方針を示した。

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2023年1月16日のニュース